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2021年11月28日 (日)

水源の森

報道より抜粋
「森の恵みが川と流域を潤す。だから人々は森を守ってきたんです」
太田川源流に近い立岩ダム湖の東側。市間山(広島県安芸太田町、標高1108メートル)から立岩山(同町・廿日市市、同1135メートル)にかけての尾根約2キロはブナなどの天然林が続く。
この尾根筋を含む一帯で昨年、民間業者が高さ約150メートルの風車を最大36基造る大規模な風力発電計画が持ち上がった。同町と廿日市市、広島市佐伯区にまたがる開発総面積は約2700ヘクタール。同町のエリアは大半が町有林で全体の約3割を占める。
この町有林は、筒賀財産区(旧筒賀村有林)の一部だ。約2600ヘクタールの財産区の大半は人工林だが、ツアーで歩いた尾根筋や南東のブナなどの天然林は高度経済成長期、当時の村長による熟慮で残したという。
こうした歴史や防災の観点から町は今年7月、今回の風力発電計画にノーの決定をした。元村農林課長で、筒賀財産区管理会の角田伸一会長(73)は「尾根筋を開発すれば、水の流れが変わってしまう。水源を守ることが災害に強い地域づくりにつながる」

 水源の森を守る人々の意識の高さが素晴らしい。

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