首相の言い訳

　東京の感染者数、3,865人（前週のヤカ２倍）。７日間平均は２,000人超え。
　全国の数字は１満員を超えう。もはや感染爆発、異常な状態。
　そんな中、首相の弁明
　「宣言の効果がなくなっているのではないか」と聞かれ、「ワクチン接種、抗体カクテルの治療法もあるので、早急に対応できるよう準備を進めている」
　「自動車の規制やテレワークを行っていることで、人流は減少傾向にある。さらに人流の（減少）傾向を加速させるために、オリンピックは自宅で観戦していただきたい」
　五輪開催について「国民の生命と健康を守っていくことが開催の前提だ」と発言したことに絡み、「前提の中で最大限の努力をしている。一番感染が多いと言われた65歳以上の高齢者で重症化になるのは、当時は20%あったが、今は3%を切っている。対応はできている」。
　高齢者の重症化の割合が低いことを強調することが、国民に誤ったメッセージを送っているのではないかとの質問には、「いろんな取り方があるだろうが、ワクチンによって大幅に減少しているというのは事実なので、示していくことも私の仕事だ」

　いつものようにワクチンの効果を強調するだけで、現在の危機に対してはまったくの無策。

異質なもの

　今朝になり、ようやく熱も下がり、気分もよくなった。
　東京の感染者数、2,848人、過去最多。１週間平均の感染者数1,700人あまり（全集の１．５倍増）
　重症者数82人、入院患者数2,717人、いずれも大幅増。検査陽性率14.5％。
　明日にも、3,000人の大台へ。
　一方で、連日の金メダル獲得に湧く日本。
　まったく異質なものが同時進行する異常さ。
　この後が怖い。

ワクチン接種

　昨日の２回めのワクチン接種から１日経って、昼ころから熱が出る。
　37.2度、夕方には37.9度まで上がる。
　寒気がして頭が痛い。体の節々が痛み、頭まで痛い。
　これで抗体ができるのだと我慢しながら、終日静養していた。

開会宣言

　天皇陛下の開会宣言
「私は、ここに、第32回近代オリンピアードを記念する、東京大会の開会を宣言します」

五輪憲章が定める開会宣言の文章と日本オリンピック委員会（JOC）の訳
I　declare　open　the　Games　of　…　（name　of　the　host）　celebrating　the　…　（number　of　the　Olympiad）　…　Olympiad　of　the　modern　era.
「わたしは、第○回近代オリンピアードを祝い、○（開催地）オリンピック競技大会の開会を宣言します」　

　憲章で定められている「celebrating（祝い）」が「記念する」に変更されている。

開会

オリンピックが開幕。
　菅首相「徹底した感染対策」を約束。「人々が世界とのつながりを再認識し、夢と希望を分かち合えることを世界に発信したい」
　小池知事「徹底した感染対策」を約束。「人々が世界とのつながりを再認識し、夢と希望を分かち合えることを世界に発信したい」

　とうとう始まった。不安が先行する中で、どんな大会になるのやら。

バッハ会長の発言

　　コロナ禍でも開催にこぎつけられたのは日本側と築いてきた堅い信頼関係だとして、「我々は日本の真摯（しんし）に取り組む姿勢や、粘り強さの美徳をさらに敬服するようになった」
　そして「とても難しい決断を迫られてきた日本が、輝く時でもある。この五輪は、日本から世界に向けて強力なメッセージを発する。平和、連帯、回復していく力……。世界中の何十億もの人々がこの五輪をフォローし、感謝するだろう。そして多くが日本人が成し遂げたことを褒めたたえるだろう」

　この人は何を言っているのだろうか。
　これまで経験したことのないような感染急拡大の中で、国民の不安が高まっており、オリンピックどころではない、
　そうした雰囲気がわからないのか、あえて知ろうとしないのか。
　オリンピックの視点だけでものを考えている、まさに独りよがり。
　世界に向けて発信されるのは、平和や連帯という美しい言葉ではなく、IOCと日本の誤った選択、混乱であろう。

知事の怒り

　埼玉県知事、「国のガバナンスが失われている。あきれて言葉もない」
　埼玉県は、さいたま市で実施中のワクチン大規模接種を8月1～15日、休止すると発表。
　同期間分のワクチンを配送できないと政府から連絡があったとのこと。
　こんなことでは、誰も国の言うことを信用しない。
　東京は今日も感染者１，３００人余り、オリンピックを控えて感染が急拡大している。
　このような状況になることは容易に予想できたはずであり、政府の責任は重い。
　オリンピックの最中に感染爆発、競技が次々に中止され、そして医療崩壊・・・悪夢のような事態も。

韓国大統領の訪日中止

　オリンピックに合わせて計画されていた韓国大統領の訪日が中止された。
　首脳会談における成果が見込めないことが理由だとのこと。
　菅首相になってきちんとした話し合いは行われておらず、前政権以来のこじれた関係は放置されたまま。
　慰安婦や徴用工などの懸案はあるにしても、そうしたものを遥かに超えて、韓国は経済、社会、文化、そして外交・防衛など幅広い分野における重要な隣国である。
　この間、両国の国民感情にどれほど悪影響を与えているか、また様々な交流の妨げとなっているか、計り知れない。
　特定の問題にこだわり大局を見誤るような政府のやり方は、まるで子供の喧嘩のようで見苦しく、国益を損なうこと著しい。
　野党やマスコミの中からそうした声が聞こえて来ないのが淋しい。

詭弁

　　金融機関や酒類販売業者への国の要請について、
　菅首相「要請の具体的内容を議論したことはない」
　官僚が考えたのだろうが、責任逃れのための勝手な論点すり替え、詭弁である。
　「議論したかどうか」が問題なのではなく、首相が中身を知っていたかどうかが問題の核心である。
　感染抑止に関する新しい対策を西村大臣が単独で決めるはずもなく、事前に関係閣僚会合で説明が行われ、その場には菅首相も同席していたとのこと。
　そうだとすれば、首相は、事務方から説明を受け本件を了承したことになる。仮に、議論もしないでゴーサインを出したとすれば、それこそ問題

今頃何を

　東京の感染者数、１，４１０人。
　政府は、宣言を出し、酒の規制をしただけで、なす術なし。今後も急拡大し、感染爆発も。
　尾身会長「人々が緊急事態（宣言）に慣れ、飲食店も『もう限界だ』との声も聞こえる中で、人々の行動制限だけに頼るという時代はもう終わりつつある」
　PCR検査の拡充や二酸化炭素モニターの設置、下水でウイルスを高濃度で検出する技術などを例に挙げて、「日本には優れた科学技術がある」「休業要請はもちろん大事だが、サイエンス・テクノロジー（への投資）は、それに比べるとずいぶん効率の良いお金の使い方だ」

　初めからわかっていたこと。この人は今頃何を言っているのだろうか。

身内の争い

　林芳正が衆院に鞍替え、山口３区から立候補を表明。
　多くの県議や市町も応援するという。
　党内で十分な候補者調整をすべきであり、このまま現職の河村建夫とのガチンコ勝負になる。
　一方が公認を得られず無所属で立候補した場合に、自民党の県議たちは党の公認候補ではなく、無所属候補を応援するというのだろうか。
　身内のみにくい争いであり、政党の体をなしていない。

バッハ会長

　１，３０８人。東京の感染者数が急拡大、先週に比べて４００人余り増加。
　バッハ会長発言「選手村の住民あるいは日本の方たちに対するリスクはゼロと言える」
　すでに選手や関係者に陽性者が出始めており、「ゼロ」なわけがない。
　さらにいえば、外国からウイルスが持ち込まれることもさることながら、すでに第５波に入っているという状況で、日本人の命と健康を守ることが最優先であり、オリンピックをやっている暇はないということ。

ワクチン不足

　ワクチン不足により、予約のキャンセルや新規受付の停止などが続出している。
　加藤官房長官
「6月末までに輸入は1億回分（5千万人分）、そのうち約8800万回分は自治体に供給し、接種が行われたところは約4800万回だ」
「差し引き約4千万回分は未接種の状況で、各自治体、あるいは医療機関がお持ちになっている」

　この数字が本当かどうかはわからないが、仮にそうだとすれば、国の配り方が悪いということ。
　言い訳はいいから、早急に、供給量に応じてワクチン接種が順調に行われるよう調整すべき。

圧力

何も有効な対策をとらずに、明確な根拠もなく飲食店ばかりを狙い撃ちにする。
それが効果がないとわかると、銀行や酒類の販売業者を通じて圧力をかける。
何の法的根拠もなく、営業の自由を不当に制限するなど、許されることではない。
一部撤回したとはいえ、政府の中枢がこうした発想をすること自体、あまりに安易で危険。
ロックダウンなどの幅広い措置をとる必要があるとすれば、憲法との関係を整理し、予め要件なども明確にした上で法的準備をしておくべき。

無観客

　緊急事態宣言が１ヶ月あまり延長されることに伴い、首都圏におけるオリンピック競技の無観客開催が決まった。
　選手が競技をする、観客がそれを応援する、両方が揃って初めてオリンピックと言える。
　その重要な一方を欠きながら無理やり開催する意味はない。
　人の命と健康を軽視して商業主義に走るIOC、それに追随する政府、
　オリンピックのイメージは大きく損なわれ、そのあり方の見直しの契機になるかも。

再び緊急事態宣言

　東京の今日の感染者数、９１２人。
　１２日から８月２２日まで、東京では再び緊急事態宣言が発令されることに。
　酒類の提供の禁止など一定の規制措置は取られるのだろうが、６月２０に宣言解除して１ヶ月もたたないうちに４回目の宣言発令となり、その効果は限定的になるのでは。
　さらに変異ウイルスの影響もあり、感染を抑えることはできず、オリンピックの頃には２，０００、３，０００人を超え、医療崩壊、国民の命と健康が脅かされることになるのでは。
　そうした状況を想像することができないのであろうか。

熱海の土石流

　土砂が建物を飲み込みながらものすごい勢いで斜面を下る映像に息を飲み、土石流の威力の凄まじさを再認識させられた。
　詳細な原因調査はこれからだが、
　今回の土石流の起点部分を以前の写真と比べてみると、谷を埋め尽くしていた残土が見事に崩壊しているのがよくわかる。
　この大量の盛り土が土石流の原因となったことは明らか。
　産業廃棄物と違い、建設残土には法的規制がなく野放し状態、しかし、今回のような災害の原因になるとすれば話は別。
　岩国でも、一部地域では川の上流に残土置き場が設置され、連日大量の残土が持ち込まれており、地元住民からは不安の声が上がっている。
　気候変動による豪雨災害が多発するようになっており、国として残土に関する法規制を検討すべきはもちろんだが、それに一定に時間がかかるとすれば、県として、規制条例の制定を急ぐべき。

ワクチン接種に急ブレーキ

今後のワクチン供給の見通しがたたないとして、各地で接種に急ブレーキ。
神戸市　５万人分の予約をキャンセル、新規受付停止。
明石市　新規予約停止、予約者も延期。
大阪市　１回目の接種を停止。

その他全国各地で、同様な混乱が広がっている。
「ワクチン接種を加速させる」としていた菅首相の言葉は嘘だったのか。

ワクチン接種

少し遅れたが、１回目のワクチン接種を終えた。
集団接種会場で、１５時の予約に約４０人。
受付を済ませて、予診票に基づき医師の簡単な診断、そしてワクチン接種、打ち手は看護師のようだった。
それから、約１５分の待機。
何事もなくスムーズに進行。１〜２日間は、様子を見る必要あり。
２回目は、３週間後の７月２５日（日）の予定。

こうして順調に進んでいるが、今後、ワクチン供給の遅れにより地方の混乱が始まりそう。

ワクチン不足（２）

（報道より）
「海外から入ってくるファイザー製ワクチンの供給スピードは7月以降減速する。国から自治体に2週間ごとに配送されるワクチンは、7月は先月に比べ約3割減の予定。さらに国は8月以降の配送量を明らかにしておらず、自治体は見通しが立てられずにいる。
　ある官邸幹部は「（政府も）手探りでやっている。自治体側には、準備したのにモノが来ないという不満は当然ある。いったん歩みを緩めて調整するしかない」とこぼす。

　東京の今日の感染者数、７１６人。先週土曜日より１８２人増加。緊急事態宣言解除後の影響が出てくれば、来週には一気に拡大、千人の大台超えも。頼みのワクチン接種にもブレーキがかかり、まん延防止措置の延長などという生ぬるい対応では抑えられないことは明らか。

ワクチン不足

　　職場接種の受付停止に続いて、自治体でもワクチン不足になっているのか。
　兵庫県明石市長
「菅義偉首相や官邸はめちゃくちゃや。打って打ちまくれというのに、ワクチンがありませんでは話にならへん」
明石市は6月30日、新型コロナウイルスのワクチン接種の一部予約中止を発表。理由は、国からのワクチン供給が明石市のリクエスト数から大幅に減るためだ。
　ワクチンの供給量の見通しが立たないことが原因で、大阪市が市内の医療機関に対して「供給量を減らす」通知を出していた。
　なかには「４割程度減らす」通知を受け取った医師もいて、突然の減量に憤りの声があがっている。

　首相からワクチン接種の大号令がかかっているのに、一方では、ワクチン不足によるブレーキ。
　支離滅裂というか、この国は何をやっているのか。