情報公開
報道機関が情報公開請求により、今年2月の政府の第2回専門家会議の速記録が開示された。
38ページにわたるが、ほとんど黒塗りでいわゆる「のり弁」。肝腎の専門家の発言は、完全に隠されている。
この翌週に安倍首相による全国一斉休校要請が行なわれているが、その経緯も不明。
理由は、「公表すると、率直な意見の交換が損なわれるおそれがある」
これでは、重要な政策判断に関する検証ができない。
専門家はそれぞれ信念をもって発言しており、公開したら困るという人はほとんどいないはず。自らの発言に自信を持てないような人は、そもそもものを言うべきではない。
「率直な意見の交換が損なわれる」というのは、建前に過ぎない。政府の本音は、政策決定のフリーハンドを保持し、その結果に対する責任も回避したいという保身でしかない。
先日の情報公開裁判では、「米軍が反対するから」というだけで、スポーツ施設の共同使用に関する協定書の全面非開示が適法とされた。少なくとも、今回のように黒塗り、「のり弁」にしてでも出すべきではないか。
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