敵基地攻撃論
「国民を守るための抑止力向上に関する提言」 (8月4日、自民党)より抜粋。
「抑止力を向上させるための新たな取組
わが国への武力攻撃の一環として行われる、国民に深刻な被害をもたらしうる弾道ミサイル 等による攻撃を防ぐため、憲法の範囲内で、国際法を遵守しつつ、専守防衛の考え方の下、 相手領域内でも弾道ミサイル等を阻止する能力の保有を含めて、抑止力を向上させるための 新たな取組が必要である。
その際、「攻撃を防ぐのに万やむを得ない必要最小限度の措置をとること、たとえば誘導弾 等による攻撃を防御するのに、他に手段がないと認められる限り、誘導弾等の基地をたたくこ とは、法理的には自衛の範囲に含まれ、可能」との従来の政府の立場を踏まえ、わが国の防 衛力整備については、性能上専ら相手国国土の壊滅的な破壊のためにのみ用いられる、い わゆる攻撃的兵器を保有しないなど、自衛のために必要最小限度のものに限るとの従来から の方針を維持し、政府として早急に検討し結論を出すこと 」
「憲法の範囲内」、「国際法を遵守」、「専守防衛の考え方」・・・
「相手領域内でも弾道ミサイル等を阻止する能力の保有」「誘導弾等の敵基地をたたく」
美辞麗句の後に、まったく相反する攻撃的な言葉が続く。
念頭にあるのは中国と北朝鮮であろうが、それらの国を本当に叩くことができると考えているのだろうか。仮に攻撃すれば、圧倒的なミサイル攻撃にさらされる。対抗しようとすれば、際限のない軍備拡張競争に。
軍事力は国民を守るのではなく、犠牲にするもの。広島、長崎の教訓を忘れてはならない。
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