事前放流
一昨年の西日本豪雨を受けて、国が管理するダムでは、大雨によりダムが満水になる恐れがある場合には事前放流を行う運用が始まっている。
あの愛媛県の野村ダムの緊急放流により、怒涛のように流れる肱川の恐ろしい様は今も脳裏に焼き付いている。
いくら利水が大事と言っても、人の命には変えられない。事前放流により、少なくとも人為的に氾濫を起こすことのない十分な措置がとられないなら、ダムの存在はむしろ危険である。
山口県でも、小瀬川の弥栄ダムなどでも同じ取り扱いになっている。
ところが、県が管理する菅野ダムなどでは、事前放流は、これまで通り台風が予想される場合に限られているとのこと。6日午前、大雨が予想される中、錦川上流の広瀬に住む人が菅野ダム管理事務所に電話して事前放流をお願いしたが、担当者もその必要性を認めながら「規則だからできない」と断られたという。
気象予報は正確性を増しており、空振りになることは殆どないし、仮に利水に影響がでたとしても、命には変えられない。県のダムの運用も速やかに見直すべき。
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