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2020年12月 8日 (火)

世界の趨勢「頻回検査」(2)

2.病院や介護施設が危険に
11月30日の『神戸新聞』によれば、兵庫県内では22カ所のクラスターが確認されているが、このうち14カ所は病院か介護施設だ。

 医療機関の場合、超一流とされる施設でもクラスターが発生している。11月16日、虎の門病院(東京都港区)は、職員や患者11人が集団感染したと公表した。その中には血液内科病棟も含まれている。血液内科は感染対策のプロ集団で、虎の門病院は造血幹細胞移植で日本のトップだ。そんな虎の門病院血液内科病棟で院内感染が防げないのだから、あとは推して知るべしだろう。
 これは日本だけの現象ではない。11月20日には、米メイヨークリニックで、900人の集団感染があったことが明らかとなった。同病院は、『USニューズ&ワールド・レポート』の「全米の優れた病院」などの病院ランキングで繰り返し1位にランキングされている。

3.検査は「精度」より「頻度」
 どうすればいいのだろう。全職員、患者を対象に頻回に検査して、感染者を「隔離」するしかない。このことは感染対策の鉄則で、最近の関心は、どのように検査するかだ。
 11月20日、米コロラド大学の研究チームが米『サイエンス・アドバンシーズ』で発表した研究が興味深い。
 彼らのシミュレーションでは、大都市で大規模な検査を週2回実施する場合、精度は低いが検体採取から診断までの時間が短い迅速検査(主に抗原検査)では、基本再生産数(感染者1人が感染させる平均的な人数:R0)が80%低減できる一方、検体採取から診断までに最大48時間かかる精度の高いPCR検査では、基本再生産数をわずか58%しか低減できなかったという。彼らの主張を信じれば、検査は精度より頻度が大切ということになる。

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