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2020年8月 5日 (水)

情報公開裁判判決

 13時10分から、山口地裁で、愛宕山運動施設共同使用に関する現地実施協定書の公開を求める裁判の判決が出された。
 冒頭2分間、記者による撮影が許される。傍聴はなし。
 被告席には誰もいない。確か、第1回の口頭弁論のときも欠席だった。
 そして、裁判長による判決の「言い渡し」。
 「原告の請求を棄却する。訴訟費用は原告の負担とする。」との「主文」を読み上げるだけ、その間、わずか1分足らず。私の手元には判決文もなく、後で、書記官室に行き、判決文を受け取る。
 1年にわたる審理の締めくくりであり、少なくとも、重要な論点につき裁判官の考え方を説明してもいいのではないか。判決に関する質疑応答の時間があってもいい。
 当事者として裁判をするのは初めての経験であるが、審理全体が実に形式的、一方的でつまらない。原告と被告、そして裁判官も加わって徹底した議論を行いながら論点を煮詰めていくべき。
 終了後、裁判所の外の路上でマスコミ各社のインタビューを受け、概略次のように感想を述べた。
1.協定書を公開した場合に米軍にどのような支障が生じるのかが、開示の可否を判断する際の重要な論点であるはずだが、そうした点がまったく審理されないままに、ただ米軍が反対するというだけで非公開とされてしまった。そんなことは、条例には何も書かれていない。
2.対象文書の中に公知の事実がある場合には、その部分だけでも公開するのが常識であるが、やはり、米軍が反対するというだけで、全面非開示としている。これは、部分公開の原則を無視するものである。
3.あくまで、法令に基づき独立して判断するという裁判所の役割を自ら放棄するに等しい。改めて、日本の裁判の限界を感じた。
 もっと言えば、日本の法令よりも米軍の意向を優先させるということか。

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