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2020年1月22日 (水)

「立憲主義という企て」(井上達夫東大教授)から(その2)

 法哲学の専門家としての立場から、立憲主義そして憲法9条について理論的な考察が行われ、具体的な提言が行われている。
 9条削除や徴兵制など、とても賛成できないし現実的でもない部分もあるが、批判を恐れず本質的な問題に鋭く切り込むその論理には説得力があり、思わず惹き込まれる。これほど真剣に繰り返し読む文章はあまりない。
 よかったら、みなさんも一緒に考えて下さい。
 まず、「9条削除論」について紹介する。
 「9条が存在するがゆえに、憲法が戦力という国家の最も危険な暴力装置を統制できないまま、この戦力の現実が肥大化しているという、日本国憲法の最も深刻な、立憲主義にとって致命的でさえある欠陥を是正すること、「9条の罠」から日本の立憲主義を救出することを狙いとしている。
 9条削除論は、戦力統制規範(文民統制、国会の事前承認、軍事司法だけでなく、国民が無責任な好戦感情に駆られたり、政府の危険な軍事行動に無関心になることを抑止するためにあえて徴兵制も提唱)を憲法に盛り込むと同時に、非武装中立か武装中立か、個別的自衛権か集団的自衛権かなどの安全保障政策の選択は、憲法に固定せず、国会での民主的立法プロセスに委ねることを主張している。」

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