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2014年5月23日 (金)

大飯原発運転差止判決・抜粋

「生命を守り生活を維持する利益は憲法上の人格権の中でも根源的な権利であり、すべての法分野において,最高の価値を持つものである。
 原発の稼動は法的には電気を生み出すための経済活動の自由に属するものであって,憲法上は人格権の中核部分よりも劣るもの。
 大きな自然災害や戦争以外で,この根源的な権利が極めて広汎に奪われる可能性があるのは原発事故のほかは想定し難い。このような事態を招く具体的危険性が万が一でもあれば,その差止めが認められるのは当然である。
 原発の危険性の本質や被害の大きさは,福島原発事故を通じて十分に明らかになった。この訴訟においては,このような危険性が万が一でもあるのかが判断の対象とされるべきであり,この判断を避けることは裁判所に課された最も重要な責務を放棄するに等しい。」
 平穏な生活をする権利は、憲法上もっとも大切にされるべき基本的人権である。原発事故は、市民の平穏な生活を大規模に奪うものであり、そうした危険性が万が一でもあれば、その運転を差し止めるべきである。
 判決の冒頭部分であるが、原発に関する基本的考え方を明確に示しており、読む者の心を打つ。

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