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2012年3月10日 (土)

一冊の本

 一冊の本を紹介する。
 タイトルは「犬と鬼」。著者は、アレックス・カー。アメリカ人から見た日本の現状が率直に語られている。
 優秀な官僚制がリードして高度成長を成し遂げ、豊かな国になったと思っていたら、隅々までコントロールされた社会は、いつの間にか進歩を止めてしまい、今や、山河をコンクリートで埋め尽くし、あの自然環境の美しさ、その風土に根差した独特な伝統や文化までも破壊し始めている・・・。
 一例として、あの京都の駅ビル。日本の美の象徴である京都のまちを覆い隠すような巨大な物体(「軍艦」とも呼ばれている)を現実に作ってしまった。
 私も、全く同感。この醜悪な建物を見るたびに、どうしようもなく恥ずかしく、心が痛む。
 社会保障制度も崩壊寸前、そして、借金は積み上がり世界最悪の状態に。
 この国は、一度動き出したら誰も止められない。
 大きな船が舵の無いままに突き進み、最後は座礁する・・・。

 「犬は描きにくく、鬼は描きやすい」(『韓非子』より)
 犬のようなおとなしく控えめな存在は、正確にとらえることが難しい。しかし、派手で大げさな想像物である鬼は、誰にだって描けるものだ。
 問題の基本的な解決は地味なだけに難しい。ところが、派手なモニュメントにお金をつぎ込むことは簡単なのだ。

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コメント

全ての救いは解脱にあります
欲からの解脱
無の状態でも近づいてくるのは光であり
その光を真っ直ぐに浴びて成長しているのが自然である

一言で今の人類文明を喝破すれば『浪費』である
大量生産・大量消費に始まり、思考の浪費、言葉の浪費
これで順序と秩序を無くしてしまったのです

阿呆ちゃうか~

いけない・・・
修行の身でありながら汚い俗的な言葉を吐いてしまった

我々は秩序を取り戻す具体的で実践的で普遍的な方法を編み出さなければならない

菩薩への道は遠く険しいのです

投稿: 修行僧 | 2012年3月11日 (日) 14時04分

愛宕山もニュータウン開発なんて
貧乏臭い事しなければ良かった。
これまでの岩国市の体質を
守屋受刑者に利用されて
まんまとしてやられたと言っても
間違いでは無い。
自民党政権の補助金カットと
艦載機移転反対派は
岩国市民のエゴだと
言ったことは絶対に忘れない!

投稿: simamoto3 | 2012年3月11日 (日) 23時05分

こちらの一冊

「マインドコントロール2」 元・自衛隊陸将補 池田整治著

P58より
コンクリート建築の家に最高賞が与えられた日

戦後コンクリート建設がもてはやされたきっかけの一つに安藤忠雄氏の存在がある。
「住吉の長屋」が1979年に日本建築学会賞という最高賞を与えられた。

(略)

安藤氏のコンセプトは「快適な家は一番アカン」「住むのは格闘」「狂気、暴力」「妄想」。
「健康」「環境」「景観」という建築の本来趣旨とは全く反する。

島根大学の中島哲也教授らの研究によると木造住宅に住んでいる人に比べて公団などのコンクリート住宅に住む人は9年も死亡年齢が低いとのこと。

投稿: 358 | 2012年3月16日 (金) 22時44分

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