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2010年11月29日 (月)

沖縄県知事選における争点

 沖縄県知事選挙での大きな争点の一つは、紛れもなく、普天間基地の名護辺野古への移転の是非であった。
 しかし、そこには巧妙に争点隠しが行われた。
 両候補の主張を象徴する言葉を次に挙げる。
  仲井真 「県外移設を求める」
  伊波  「県内移設反対」
 一見すると両者の違いがわからない。伊波候補の姿勢が辺野古への移設反対で一貫していることは誰の目にも明らかであるが、仲井真候補も県民の声に押されて同じ方向に舵を切ったのであろうという見方もできたが、いやいやそう単純ではない、どこかに「しかけ」があるはずだという疑いも消えなかった。
 しかし、仲井真さんの今日のインタビューを聞いていて、彼の意図がようやくわかった。
「県外移設が望ましいに決まっており、その姿勢は一貫している。しかし、これまでは名護市が受け入れを承認していたので、私も辺野古への移転を事実上容認していた。しかし、今は県民感情から考えて難しいので、県外への移転を求める。」
 つまり、仲井真さんには、辺野古移転案に対する知事としての責任ある考え方がなく、時々の県民感情によって対応を変化させているだけである。
 地元の賛否の状況に応じて、巧妙に対応を変えていく。要するに、自らの主体的判断がないのである。
 「県内移設反対」と言えば意思が明確になるので、終始この言葉を避け将来に含みを残したのである。今後、県外がどうしても難しいということになれば、再び辺野古へ舞い戻る余地を残したのである。
 ここにも、政治のごまかしがある。地元の意思を尊重するといいながら自らの責任を果たそうとしないどこかの知事とよく似ている。

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コメント

いわゆる政治家の言葉は狸と狐の化かしあいのようで、まっとうな人間には難しすぎます。井原さんの解説でようやくなんとか合点がいきました。しかしそれにしても尊敬する井原さんや伊波さんが落選してしまういまの選挙には、やりきれなさで一杯です。

投稿: 信濃のアブマガ | 2010年11月30日 (火) 01時38分

あなたは正しいある
マスコミ 間違ってるある
ワタシ 笑っちゃいました
なんとかならないものか! マスコミよ!
中道 中道と言って
万人に一歩踏み込んだ視点を与えずして何与える

投稿: ピース | 2010年11月30日 (火) 13時46分

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