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2010年10月29日 (金)

事業仕分け(2)

 廃止が決まった社会資本整備事業特別会計の中に、道路や港湾などと並び空港整備勘定がある。飛行機の着陸料や航空機燃料税、一般会計からの繰り入れを財源として全国98の空港の整備等の事業を行うもので、今年度の予算額は約4,600億円(うち、地方負担約50億円)。
 多くの赤字空港をつくる原因になったと評判の悪い特別会計である。
 今回は、当たらないことで有名になった需要予測とともに建設が予定されている福岡空港の2本目の滑走路がやり玉にあがった。
 結局、空港整備勘定についても廃止とされた(但し、早急に空港の民営化を進めこととされ、当面暫定的に残されることに)。
 こうした議論を聴いていて、どうしても腑に落ちないのが、岩国の民間空港である。
 まさにこの空港整備勘定の今年度予算に岩国の民間空港再開予算が計上され(3年計画で40数億円)、99番目の空港として2年後の開港に向けて着々と事業が進められている。
 しかし、国はこの空港をつくる必要性をまったく感じていないようだ。
 10月6日の山口地裁判決により一部公開が認められた岩国市の内部文書には、国の考え方を端的に示すものとして次の記述がある。
 『「本来、民間空港再開は国とか米軍にとっては必要ないわけで岩国市が望むからやるわけで、要するに米軍住宅建設・米軍再編の円滑な推進をやりたいのが本当の狙いだ。そこで、 「水面下でもいいから、民空をやるためには当該地域の米軍住宅建設の了承の意思を明確にして欲しい」とのことだ。水面下で。 「その握りがなければ民間空港再開はストップする」なかなか前向きには行きません、ギブアンドテイクだから取るものだけ取ってやることをやらないのならば我々は知りません、という感じだ。』

 岩国市は民間空港と米軍再編は取引条件ではないと繰り返し説明しているが、上記予算の説明書には、次のような記述がある。
「岩国飛行場における民間航空の再開は、厚木飛行場から岩国飛行場への空母艦載機移駐等米軍再編に係る負担を担う地元の要望に配慮する・・・」

 これも特別会計の裏技の一つかもしれないが、米軍再編というまったく別の目的を達成するために本来は必要のない空港を新たにつくることが許されるのであろうか。
 国土交通省がどのように言い訳をするのか聴いてみたいのだが、一度も岩国の民間空港は仕分けの対象にならない。不思議である。
 これでは、「特別会計を丸裸にする」という蓮舫さんの威勢のいい掛け声も空疎に聞こえる。

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コメント

貴方の言い分は分かった
しかし、私にも言い分はある

そもそも事業仕訳で予算から落ちた某空港はその空港をつくるメリットは有るのか?民営化されれば良いのか?予算を使わなければ良いのか?

そもそも政治家は国民の下僕に徹するべきで、どうせ議論するならそこまでつこんでやって欲しいものだ
根回しすれば短時間でも建設的な議論は出来よう

悪いね悪いね悪いねshock

岩国空港には触れなくて

投稿: ピース | 2010年10月30日 (土) 01時10分

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投稿: bet365 | 2010年11月 3日 (水) 08時26分

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