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2010年10月 7日 (木)

山口地裁判決(2)

 昨日の山口地裁の判決(岩国市長に対して内部文書の情報公開を求める裁判・2009.9.2提訴)について、少し考えてみる。
 判決の主な内容は、岩国市長の全面非開示決定処分(2008.9.10)を違法であるとして取り消し、一部公開を認めるものである。
 行政文書には、必ず日時や件名、出席者などの事実に関する部分と協議の中身に関する部分があり、他は黒塗りにしてでも少なくとも日時や件名などの部分を公開すべきは常識である。そうした観点からすれば、市長の全面非公開の処分は、条例に反することは明確であり、今回の判決は妥当であった。
 しかし、判決は、一部公開の範囲を決定する際に岩国市の情報公開審査会やその後に行われた岩国市の判断に依拠するのみで、裁判所自らが内部文書を実際に読んで点検した形跡が見られないことが不可解である。
 また、内部文書の内の協議の中身に関する部分が岩国市情報公開条例に言う「非開示事由」に該当するかどうかという点について、判決は次のように述べている。
「協議録中には、岩国市情報公開審査会の答申のとおり、出席者の私見ないし所感などの意思形成過程の情報が含まれていると合理的に推認することができる。」
 裁判は証拠に基づき厳格に行われるものと思っていたが、「推認」により行われたと書いてある。内部文書を実際に見ないで、単なる推測で審理を行うことが許されるのであろうか。この点に強い違和感を感じる。
 彼岸花
1007higannbana

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コメント

それは由々しき問題です
今は仮にも民主主義
法律により権利が守られ、それにより安心を得られているという他力本願民主主義なわけで

司法はそこんところしっかり責任をとらないといけませんなぁ

投稿: ピース | 2010年10月 8日 (金) 23時32分

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