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2010年9月10日 (金)

再編交付金

 市議会の一般質問で興味深い質疑が行われた。
 学校給食センターの備品に「再編交付金」のシールが貼ってあることの教育上の問題点を某市議から指摘された市長と教育委員会は、問題があったことを認め、近く別のシールで覆い見えなくする措置を取ることになった。
 些細な出来事のように見えるが、裏には意外に根深いものが隠されている。
 まず、「再編交付金」は、米軍再編を容認しその推進に協力する自治体に交付されるものであり、沖縄名護市のように反対に転じるとたちまち交付金がカットされる。もらい続けている岩国は、つまり再編を容認しているということ。市長はいまだに容認していないと言っているが、市民を欺く行為である。
 今回のように再編交付金を宣伝する行為は、その目的であるお金で市民を操り米軍再編を進めようとする防衛省の意図に積極的に協力することであり、この地方分権、地域主権が叫ばれる時代に、独立した自治体としての誇りや気概まで失い、国の出先機関になり下がってしまったのかと唖然とする。
 市長や議長は、様々な挨拶の機会にやはり再編交付金の効用を一生懸命宣伝するようであるが、この類である。よほど疾しいことがあるのであろう、
 もう一つ指摘しておきたい。
 このようなシールを貼ることは、普通の職員には考えもつかないことである。ましてや教育委員会ではなおさらである。良識ある職員の抵抗や反対があったかもしれない。私の知る以前の幹部職員であれば、断固として拒否しているはず。それでもシールが貼られたということは、その陰に必ず政治的な力が働いたと考えられる。市長、あるいは有力議員からの働きかけ、指示、圧力があったのかもしれない。仮に不当な圧力があったすれば、それこそ公正な行政執行を妨げるものであり重大な問題である。特に教育委員会は、市長部局から独立し政治的に中立的な機関であり、それに対する圧力があったとすれば、教育の独立を侵すことになりかねない。
 岩国市には、そうした不当な圧力に負けないで公平・公正な行政執行を行うことを義務付けた「行政執行基本条例」があり、この条例に違反することにもなりかねない。

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コメント

こういうシールを見て、毎日給食を食べることも達は「基地があるからね、私達はあたたかい給食が食べさせてもらえるのだよ・・・」と、日々すり込まれているのでは?
桑原議長は、給食センターが出来たときにも、「声を大にして言うが、これは再編交付金でできた」といっていたとか。
選挙対策にも影響が出そうだねぇ

投稿: たまねぎ | 2010年9月11日 (土) 10時30分

岩国に正義を
岩国に文天祥の正気の歌を

投稿: ピース | 2010年9月12日 (日) 00時04分

再編交付金、、、新聞では「再交付金」と書かれていたので意味がピントしませんでしたが、問題が良くわかりました。
覚悟のうえの名護市民には、再編交付金のカットなど痛くも痒くもなかったわけですが、それにしても私たちの国・日本のやり方は卑劣だと悔しいです。国民の暮らしを踏みつけても国策を優先するのでは大日本帝国となにもかわりません。

投稿: 信濃のアブマガ | 2010年9月15日 (水) 03時26分

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