« 市議会全員協議会(2) | トップページ | 再編交付金 »

2010年9月 9日 (木)

市議会全員協議会(3)

 引き続き、質疑の内容を点検する。
3.スポーツ施設の中身について
 何人かの議員からの、高校野球やプロ野球ができるいわゆる市民球場のような施設ができるのかとの問いに対して
「防衛予算の枠内で対応する。維持管理も必要である。そう簡単なハードルではない。野球施設はピンからキリまである。詳細は決まっていないので、今後検討する」
 要するに何も決まっておらず、できてみれば現在の基地内にある簡易な野球場と大差ないということになりそう。米軍のための施設であり自ずから予算の制約があるので、大規模な観客席などつくることは不可能なのであろう。「検討する」とは、官僚言葉で「やらない」という意味であることは、広く知られている。
4.住宅戸数について
 これ以上増えることはないのかという質問に対して
「これ以上は増やさない。信用してくれ」
 某議員によると、佐世保の針生住宅では、当初の202戸から532戸に増加。神奈川県逗子市池子住宅では、320戸から854戸に増加しているという。池子に関しては、これ以上米軍住宅を増やさないという逗子市と神奈川県、防衛省の文書による合意が反故にされ、裁判沙汰にまでなっているという。
 一旦米軍基地になれば、その後の情勢変化により利用形態も変化するというのが、厳然たる事実である。
5.その他、
 容認派の議員から地元発注や海上自衛隊残留の要望なども出されていたが、回答はすべて官僚言葉で「検討する」であった。

 スポーツ施設の中身や利用方法などに関する詳細な説明はなく、議会に対する正式な説明としてはお粗末である。実際にはアメリカ軍とはかなり具体的な詰めが行われているはずであるが、それを明らかにすると市民から反発が出るので、意図的にオブラートに包んだようなあいまいな表現にしているのだろう。防衛省のよく使うやり方であり、冷静に検討する必要がある。
 こんな説明に対して、市長も知事もかなり評価しているようであるが、どこを見ているのであろうか。
 また、スポーツ施設は付属のものでしかなく、愛宕山問題の本質は、ここに米軍基地ができたら将来のまちづくりにどのような影響を与えるのか、将来の世代に大きな負担をかけるのではないかという議論であるはず。しかし、この点については、ほとんど議論がなく、市長も何のコメントも出していない。無責任極まりない。

人気ブログランキングへ

|

« 市議会全員協議会(2) | トップページ | 再編交付金 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

 愛宕山に米軍基地が造られ、米軍家族住宅と米兵のための厚生施設が造られると、今までは現基地内の1地点だったのが、現米軍基地と愛宕山の基地との間を結び、米兵の行動範囲は岩国市内に面状に広がります、まさに治外法権の米兵およびその家族の脇で岩国市民が小さくなって生活するようなことになると思います。
 ましてや、艦載機移駐により米兵およびその家族は倍近くに増えるのです。
 大幅に公共投資を減らされ、生活のため目前の仕事を得るためには、直前のことしか見えなくなる地元土木・建築会社の気持ちが解らないでもないですが、次の世代の岩国市の未来を考えれば、愛宕山の米軍基地化は数年の仕事と引き換えるには、あまりにも代償が大きすぎると思います。
 愛宕山は県民・市民の財産です。
 スポーツ施設を造るのなら、県・市が請け負って市民のための施設を造るべきです。
 その施設を米兵およびその家族が友好的に使うのは一向にかまわないと思います。
 場合によっては県および市の施設として日米親善施設を造ってもよいのではないでしょうか。

投稿: ふる | 2010年9月10日 (金) 01時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/530823/49401967

この記事へのトラックバック一覧です: 市議会全員協議会(3):

« 市議会全員協議会(2) | トップページ | 再編交付金 »