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2010年7月 9日 (金)

防衛省に対する情報公開請求

 6月7日付で防衛省に対して、情報公開請求を行っていたが、この度封書が届いた。どんな回答が返ってきたのかと期待しながら封を切ったが、すぐに失望に変わった。入っていたのは、開示期限を30日伸ばすという通知文書わずかに1枚であった。その内容は、別添の通り「0706boei.pdf」をダウンロード
 これを見て、皆さんはどう思われるでしょうか。
 あまりにも不親切である。情報公開法10条には、開示期限が30日以内とされているが、同時に「事務処理上の困難その他正当な理由があるときは、30日以内で延長することができる」、その場合には「延長後の期間及び延長の理由を書面により通知しなければならない」とされている。
 これを適用したのであろうが、行政の保有する情報は国民のものであり広く公開すべきであるという情報公開法の趣旨からすれば、あまりにも形式的な解釈ではなかろうか。
 法律にとって大切なものは、その趣旨・目的であるが、行政は法律の専門家であるが故に、それを利用して、個別条文の形式的な解釈を行い、法律本来の趣旨を損なうことがよくある。
 情報公開の趣旨からすれば、30日以内のできるだけ早い時期に開示するよう努力することが大原則である。万が一延長せざるを得ないとしてもそれは例外的な場合で、客観的に正当な理由があるときに限定されるべきである。そして、その理由を具体的に説明する必要がある。単に事務処理や内部調整に時間がかかるというだけでは、正当な理由にならないことは明らかである。この程度の説明で延長が許されるのであれば、30日以内の公開は事実上空文化し、いつも公開までに60日かかることになりかねない。
 こんな状態では、さらに1ヶ月待っても、結局肝腎な情報は出てこないかもしれない。仮にある程度公開されても、よくあることだが、ほとんど黒塗りということになりかねない。
 旧政権では考えられないほど外交文書も広く公開され、核持ち込みなどに関する「密約」も次第に明らかになりつつある。政権交代の大きな効果の一つであり、大いに評価できる。
 今回公開を求めている資料には、岩国の未来を決める愛宕山問題に関する重要な事実が多く含まれているはずであり、市民の知る権利が確保されるよう、防衛省の適切な対応を期待したい。

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コメント

正にその通り

投稿: ピース | 2010年7月10日 (土) 04時44分

元「官僚」でいらっしゃる井原さんなら、お解かりになるかと思うのでお尋ねしたいのですが、請求された公開文書自体は6月の請求の時点で現存するものであると思っているのですが、防衛省からの回答文書の中にある「事務処理」というのは、そもそも何なのですか?

30日もの日数が必要になる事務処理って、いったいどういう処理なのですか?

投稿: TAKE | 2010年7月10日 (土) 16時53分

 必ず記録を取るはずですし、文書は確実にあると思います。
 事務処理では何のことかわかりませんが、多分、単なる時間稼ぎでしょう。
 

投稿: 井原勝介 | 2010年7月10日 (土) 23時10分

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