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2010年6月14日 (月)

所信表明(3)

「現実主義を基調として外交を推進する。」
 もちろん現実を踏まえる必要があるが、一方で長期的な理念をきちんと指し示し、それに向かって一歩一歩歩んでいく姿勢が大切。
 あまり現実にとらわれてしまうと、先が見えなくなり、何も変化がない。
 情勢は大きく変わろうとしており、その現実を踏まえて、外交も大きく変わらなければ、国の安全を守ることができなくなる。
 日米同盟を外交の基軸、普天間も現行の枠組みから一歩も抜け出ないということは、いわば過去の発想にとらわれているということ。現実を直視した、もう少し柔軟な発想が求められる。
「アジア諸国との連携を強化し、将来的には東アジア共同体を構想する」というが、単なる夢物語では政治の目標ではない。中国が急速に台頭するという状況で、将来を冷静ににらめば、アメリカとの関係も大切にしながら、アジアにも確実に軸足を移すという確固たる方針を示すべきである。
 冷戦時代から続く発想のままでは、アジアの激変に対応できないことは明らか。これからは、アメリカとの関係が日本の国益に反することも十分起こり得る。

 「この国をどういう国にしたいのか、時には自国のために代償を払う覚悟ができるのか。国民一人ひとりがこうした責任を自覚し・・・」と国民に問いかけている。

 まず我々が日本をどういう国にするのか、主体的に考えるべきであるとの主張には賛成である。
 しかし、続いて、国民に責任を自覚し代償を払う覚悟を求めているが、この点にはかなり違和感がある。その前に、国として、長期的な理念を示し、真実を語り、国民とともに国のあり方を考えるという姿勢を示すべきである。
 国民は納得すれば、進んでその責任を果たす。
 国のために代償を払うのではないく、自らを守るために、責任を果たすのである。

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コメント

正にその通り

投稿: ピース | 2010年6月15日 (火) 01時20分

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