« 2010年5月 | トップページ | 2010年7月 »

2010年6月

2010年6月30日 (水)

サッカー

 サッカーのルールで納得できないものの一つにPK(ペナルティ・キック)がある。
 昨日の日本とパラグアイ戦でも、延長も含めて120分の白熱したゲームが行われたがどちらも得点を上げることができず、最後はPK戦になった。結果はご存知の通り。PKは技術もさることながら運により左右される場合が多いと言われる。言葉を変えれば「くじ引き」のようなものかもしれない。世界中が注目する大切な試合が、こんな形であっけなく決まってしまうことに、何とも釈然としないものが残る。
 他のスポーツにはこのような仕組みはないのでは。
 先日のウィンブルドンでは、3日がかりで何と11時間に及ぶ試合が行われたばかり。柔道も延長戦で決着をつける。高校野球では、引き分け再試合で2日間にわたって繰り広げられた高校球児たちの熱き闘いがいつまでも記憶に残る。
 サッカーでも、再試合の機会を設けるなど何かいい工夫ができないものであろうか。
 ワールドカップにおいては国外で勝ったことがない日本であったから、今回も未勝利に終わるのではと冷めた目で見ていたので、予選リーグを見事に突破したことは驚きであった。さらに決勝トーナメントでも南米のチームを相手に一歩も引かない闘いをしたことは、掛け値なしに賞賛に値する、素直に拍手を送りたい。
 4年に一度のワールドカップに言葉も文化も違ういろいろな国の人々がまさに熱狂する様を見ていると、改めて、サッカー人気の高さを思い知る。小さい頃から野球に親しんできたので、野球こそ一番人気のあるスポーツだと長年思ってきたが、世界レベルでみると全く違うことに気がつかされる。

人気ブログランキングへ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年6月29日 (火)

滑走路沖合移設の効果

 新しい滑走路の運用が始まって1か月が経過。どのように変化があるのだろうか。
 確かに、急旋回によるあの凄まじい音は少なくなったようであるが、通常飛行による爆音にそれほどの変化はなく、特に基地周辺に住む人々の騒音被害はほとんど改善されていないようである。
 南の由宇町方面では、住宅の真上を飛ぶという実態は何ら変わっておらず住民の反発が強まっているという声がいくつも届く。
 市街地の上空は飛行しないということが日米協議会の合意事項とされているが、従来から公然と無視されてきた。滑走路の移設とともに飛行コースも沖合に移るのではないかという淡い期待もあったが、見事に裏切られてしまった。山の上の通信施設が目標になっているという有力な説があるが、由宇町の上空を飛ばなければならない理由があるのだろう。
 その他、これまでになかったことであるが、錦帯橋近くの横山でも騒音が激しくなってきたという声が聞かれる。
 また、基地から遠く離れた錦町からも、次のような声が届いた。
「ある日の午後、広瀬の町の中で数十秒爆音が鳴り響き、外に出ていたので話が出来ず、会話が中断しました。
 どうして、どうして錦町の上を飛ぶの。
 昨日までは、広瀬の人は、岩国への厚木の艦載機受け入れに関心が薄かったけど、もう、ひとごとでは済まされなくなりました。
 錦町のすばらしい自然と環境は、子孫に残すべきだと、再認識しました。」
 中国山地での低空飛行訓練に向かう途中だったのであろう。飛行機の数が2倍になれば、その影響は広範囲に及ぶことになる。
 その他、基地の運用に大きな変化が起こった。
 これまで禁止されていた編隊離陸(複数の飛行機が並んで離陸する)が突然行われるようになった。
 また、旧滑走路は廃止されるという約束であったが、これも無視され、残された数百メートル野滑走路を使って実際にヘリの飛行が行われている。
 いずれも、地元へは十分な事前説明や協議もなく、一方的に行われているものである。 騒音や危険性など大きな問題があるにも拘らず、山口県や岩国市は、「基地の運用には口を出せない」とばかりに事実上黙認している。軍の運用であろうと何であろうと、市民生活を守るために必要であれば、きちんとものを言い、行動すべきである。
 安全・安心は市民向けの口実に過ぎず、結局、アメリカ軍のための沖合移設事業だったようだ。

人気ブログランキングへ

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2010年6月28日 (月)

日米首脳会談

 カナダのトロントで、菅さんとオバマ大統領の初めての首脳会談が行われた。
「菅さんは、日米同盟の重要性を強調し、普天間基地の辺野古への移設の実現に向けて真剣に取り組む考えを表明した。こうした姿勢をオバマ大統領は評価した。」
 マスコミの報道振りは、概ねこんなところのようである。
 日本の首相はいつも「日米関係を大切に思っていますよ」と伝え、先方からはそうした姿勢を評価する旨のコメントをもらい、マスコミも含めてみんなほっと胸をなでおろす。
 どこか、宗主国に朝貢している属国、殿様に忠誠を誓う家来のように見えませんか。
 いつもこうした形をとらなければならないということは、逆に双方の間に確固たる信頼関係が存在しないことを証明している。
 国同士の信頼関係とは何か。それは、平和や環境、経済など世界が抱える課題について共通の価値観に基づいて協力することができる関係であり、それさえあれば、自然に信頼関係が生まれる。短時間でも直接言葉を交わす重要な機会であり、世界的な規模で取り組むべき問題について両首脳のビジョンを内外に明らかにする場としてもっと有効に活用して欲しい。
 普天間基地の県内移設の実現に真剣に取り組むという決意表明も、あくまで理解を求めていくという沖縄向けの説明と微妙にニュアンスが違うのが気になる。
 アメリカ下院では、沖縄の住民に感謝する決議が採択され、菅さんも先日の沖縄慰霊の日の挨拶で、同じように「感謝」という言葉を使い、県民の反発を招いてしまった。感謝でごまかすのではなく、本当の意味での大幅な負担軽減なくして、沖縄の人々は決して納得しない。
 以下の日程で、「草の根講演会」を開催します。お気軽にご参加下さい。
        講師 丸屋 博さん(広島共立病院名誉院長、詩人、岩国市出身)
        日時 7月11日(日)10:00~11:30
        場所 岩国市民会館
        演題「岩国と広島のあいだで思うこと」
 草の根第1農園の実り
0628syukaku_2

人気ブログランキングへ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年6月27日 (日)

オンブズマン

 オンブズマン(Ombudsman)とは、スウェーデン語で行政監察委員制度を指す言葉である。国や地方自治体の不法・不正な行政活動を監視し告発することを主な目的としている。
 ドイツ・アメリカでは公務員の身分を持っているようであるが、日本では、市民の自主的な組織として全国に設置されている。
 「草の根ネットワーク岩国」の主要な事業の一つとして「自治基本条例検討市民委員会」を開催しているが、その活動の一環として、「広島・市民オンブズマン会議」の代表である澤田良平さんのお話を聞く機会を得た。
 「広島・市民オンブズマン会議」の15年の歴史の中で、官官接待・カラ出張、タクシー券不正使用、公費での飲み食い、行政委員会委員の報酬などにつき、情報公開制度などを活用して数々の不正を暴いてきたとのこと。接待費が年間9千万円、タクシー代が450万円に達していたこと。1回の会議がわずか3分間にも拘わらず月額20数万円の報酬が支給されていたこと。中には、議員の視察先が何と南極大陸であったという、市民感覚からすれば到底考えられない非常識なことがまかり通っていたことも紹介された。ペンギンの生態でも研究に行ったのであろうか。
 個々の行政職員が悪いのではなく、長年にわたってそのような行政の仕組み、慣行ができ上がっている。良心的な職員からの内部告発によって不正が明るみに出ることも多いようだ。
 早朝、美和町の秋掛大田原に集合、昨年に引き続き、休耕田の草刈り支援を行った。
 大雨の中、背丈を超える草木に向かい、10数人の侍が奮闘。少しでも、昔の美しい田園風景を取り戻したい。
 雑草の中に可憐に咲く「ささゆり」を発見!

0627otahara2 0627otahara3

人気ブログランキングへ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年6月26日 (土)

立命館大学での講演

 立命館大学草津キャンパスで行われた「平和学」の講座で話をした。
 学生たちは、沖縄のことはよく知っていても、岩国のことはあまり知らない様子だったので、海兵隊の重要な航空機基地である岩国基地の実態、今回の空母艦載機部隊の移駐により航空機の数が一気に2倍、極東一の航空機基地になろうとしていること、さらに市街地の真ん中、愛宕山に広大な米軍基地が建設されようとしていること、その上、市民の大幅な負担増を伴う計画であるにも拘わらず、重要な情報を隠し市民をごまかしたまま、アメとムチの手法で強引に進められていること、市長や知事はお金と引き換えに完全に国の言いなりになっているが、市民の不信感は益々強まっていることなどを説明した。
 そして、これまで市民からは一番遠いものであった外交・防衛といえども、民意を無視しては一歩も進まないことが明らかになってきていること、市民の力で政治を変える大きな動きを起こす必要があること、そのために若者の果たす役割が大きいことを強調しておいた。
 300人を超える学生たちが熱心に聞いてくれ、終わった後には、数人から直接質問も寄せられた。中には、以前から、補助金カットや議会の動きなど岩国の問題に関心を持ってくれていた学生もいて、嬉しかった。
 お世話になった先生から、「居眠りをしたり、おしゃべりをする学生がいなかったので、びっくりした。」との感想もいただいた。
 未来を担う若者と触れ合うことは、いつも楽しい。
 明日は、14:00から市民会館で、広島オンブズマン会議代表のお話を聞く会を持つ予定。ご関心のある方は、ぜひどうぞ。

人気ブログランキングへ

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2010年6月25日 (金)

琵琶湖畔に想う

京都から山科を越え琵琶湖畔へ。
京と東国を結ぶ要衝の地であり、信長や秀吉、光秀も駆け巡る幾多の歴史の舞台となった。
安土の城の威容を今に見たい。
明日は、立命館大学の草津キャンパスで学生に話をする。

人気ブログランキングへ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年6月24日 (木)

参議院選挙告示

 7月11日までの長い選挙戦が始まった。
「消費税を上げないで済むなら済ませたい。だが、このままではギリシャのように財政が破綻する。そういう事態だけは何としても避けたい」
 菅さんの第一声である。「ギリシャのように財政が破綻する」というのは、いくら何でも言い過ぎである。総理大臣として、国民をいたずらに不安に陥れるような発言は厳に慎むべき。確かに、日本の財政は最悪かもしれないが、粉飾決算をしていたギリシャとは事情が全く違う。ムダを徹底的に省き、思い切って予算を組み替えるなど、限られた財源を効率的に使うために知恵を絞れば、いくらでも建て直すことはできる。
 国民をごまかすのではなく、あくまで正確な情報を提供し、税金の問題を正面から議論すべきである。これでは、いま評判の「事業仕分け」も財政的にはあまり効果がなく、自らの内閣は、財政再建の知恵がないと宣言しているように思われる。
 岩国では、騒音や事故の軽減のためと称して、米軍基地の滑走路の1キロメートル沖合への移設が行われたが、いまだに市街地の真上を飛び、逆に騒音が激しくなったという声も多い。基地からあまり離れていない私の家にいても、騒音が少なくなったという実感は全くない。
 これまで禁止されていた編隊での離陸が行われるようになり、廃止されたはずの滑走路がいつのまにか数百メートル残され、ヘリの飛行が行われているという。岩国市は、国やアメリカ軍の言いなりに黙認している。
 要するに、貴重な税金を使ってアメリカ軍のために基地機能が強化されているのである。
 「日米同盟が基軸」と言って目をつむるのではなく、「ギリシャのようになる」のであれば背に腹は代えられないはず、「思いやり予算」も含めて、聖域を設けることなく大胆な改革を行うべきである。
 菖蒲と一緒に咲く謎の花
0624syobu

人気ブログランキングへ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年6月23日 (水)

内閣支持率

 最近のNHKの世論調査で、発足当初は60%を超えていた管内閣の支持率が早くも12%下がって49%になったと伝えている。強引な国会運営や消費税発言などが影響していると言われているが、他の調査でも同様な傾向が出ているようだ。
 マスコミ各社は競うように世論調査を行い、内閣や政党、そして国民がその結果に一喜一憂する。あまりにも数字に踊らされているのではなかろうか。
 政治は見世物ではない。短期的には不人気でも、長期的に見て必要な政策であれば、むしろ国民の信頼は高まるはず。もう少し腰を落ち着けて政治に取り組んで欲しいし、我々も少し長い目で見守る必要がある。
 選挙を前にした議員たちが、支持率の低下に慌てふためきトップを代えるなど、あってはならないこと。
 参議員選挙を前にして、中国新聞が行った山口県民の意識調査がある。
 空母艦載機部隊の岩国移駐については、次のような結果であった。
 「やむを得ない」   50.6%
 「政権公約に反する」 20.0%
 「計画は中止すべき」 14.8%
 「妥当な判断」     5.0%
 これを見て、皆さんはどのように思われるでしょうか。
「反対の声が依然として強い」これが私の印象である。
 まず、今回の調査は影響の少ない山口県民全体を対象にしたものであること。
 それにしては、「公約に反する」「中止すべき」の割合がかなり高い。さらに、「やむを得ない」の中に、「本当は反対だけど仕方がない」と言う人もかなり含まれているとすれば、それらは、本来「反対」に計上されるべきもの。
 つまり、市民の本当の意思、「民意」という観点からすれば、「移駐に反対」の人が多数を占めると思われる。そのことは、判断に当たって最も重視する点として「安全安心対策」が44.2%と圧倒的多数を占めていることからも窺える。
 昨年「草の根ネットワーク岩国」が行った市民の意識調査では、「移駐に反対」が7割を占めている。これが、従来もこれからも変わらない岩国市民の「真の民意」である。お金や圧力でねじ曲げるのではなく、「民意」が実現されるよう最大限の努力をするのが、政治の努めである。

人気ブログランキングへ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年6月22日 (火)

指名停止の企業が落札?

 「草の根ネットワーク岩国」の事務所に市民から怒りの電話がかかってきた。
「岩国市が発注する防災無線の工事の入札に指名停止業者を参加させ、しかも落札させるとはけしからん。わざわざ違法行為をした業者を優遇するのは極めて不自然であり、特別な働きかけがあったのではないか。」
 この業者は、周南市と光市から相次いで指名停止処分を受けているとのこと。
 この件が昨日の市議会でも問題になったようであるが、行政側は次のように説明したという。
「岩国市の入札心得では「落札者が契約締結までに、国や地方公共団体で指名停止を受けた場合は契約締結しない」としているが、これは落札後に指名停止を受けた場合を想定しているものであり、他の自治体で指名停止になっても、地方自治法は入札から排除しなくてもいいことになっている。」
 市民感覚からすれば、とても理解できない説明である。落札後であっても、指名停止があれば契約を締結しないという強い措置を取るのであれば、その前段階である入札から排除するのは当然のことである。強いて指名停止業者を入札に参加させるために、自治法を持ち出してくるのはあまりに不自然であり、岩国市の入札業務の公正を敢えて自ら壊すようなものである。
 行政側は、今後入札心得を改正するとしているようであるが、今回の件から速やかに襟を正すべきであろう。

 小さな庭に再び勢いよく伸びる「むかご」のつる
0622mukago

人気ブログランキングへ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年6月21日 (月)

沖合移設の目的

「新滑走路の運用開始については、素直に喜びたいと思うが、一方で岩国市の置かれた現在の状況を鑑みると複雑な心境であることも否めない」
「滑走路の沖合移設事業は米国を基軸としたわが国の安全保障政策の担保と市民の良好な生活環境を守るという二つの側面から大きな意義のある事業であった。安全で快適な生活環境を実現することにより、米軍基地の安定的な運用を図り、国防という国家の目的を達成するためにこの事業は最善の方法であったと考えている。」
「他方、米軍再編の一環で厚木の空母艦載機等の岩国移駐が閣議決定されており、この沖合移設事業が、結果として米軍再編の受け皿にされたのではないかという声も聞こえてくる。」
「こうした状況の中で今後、騒音の軽減と事故に対する不安の緩和について住民にも実感できるような具体的な効果が表れていくことを期待している」
「政府においては、基地の安定的な運用に協力してきた市民の信頼に背くことなく騒音対策や安心安全対策はもちろんのこと地域振興策についても最大限の配慮を示されるよう強く要望して参りたい。」

 6月議会で沖合移設事業の総括について問われた岩国市長の答弁である。
 基地機能の強化を図るという当初の目論見通りことが進み、一番喜んでいるのは、防衛省でありアメリカ軍である。その国の言いなりになって、見返りにお金と民間空港を取るという目的が一部叶えられそうになり市長もまた単純に喜んでいるのであろう。
 防衛省やアメリカ軍の立場からすれば、まさに最善の方法であったかもしれないが、岩国市民にとっては最悪の事業になってしまった。
 このままでは、一部の政治家やまちの有力者たちがほくそ笑む蔭で、多くの市民が負担に苦しみ、まちは衰退していくことになる。
 こうしたコメントを聞くにつけ、市民のためではなく、国のために仕事をしているのかと思う。まるで防衛省の役人が言うような言葉である。
 アメリカの言いなりになるのではなく、自らの国のあり方は自ら決める。国の言いなりになるのではなく、自らのまちのあり方は自ら決める。誇りと品格を持とうではないか。

人気ブログランキングへ

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年6月20日 (日)

消費税

 俄かに消費税の議論が起こる。
 自民党がマニフェストに消費税を盛り込んだのを受けて、菅さんも突然10%という具体的な数字を挙げ、消費税の引き上げを明言した。これを受けて、与野党入り乱れて賛否の議論がまき起こっている。
 大切な問題なのに、あまりにも唐突という感じが否めず、多くの国民は戸惑っているのではなかろうか。
 一つは、すでに参議院選挙に向けて候補者は走り出しているのに、政党の中でこの問題をめぐって十分な議論が行われ意思統一ができているのだろうか。推測するに、上の方だけで空中戦をやっているようなもので、菅さんほど消費税を前面に押し出して闘う心構えができている候補者はほとんどいないのではなかろうか。むしろ、あまり触れたくないというのが本音であろう。それでは、有権者もきちんと判断できない。
 第二に、国全体の借金がすでに800兆円を超え、財政の立て直しが大きなテーマであることは間違いない。
 もちろん景気対策という側面もあったが、一方では、政官業の癒着の中でいわゆる利益誘導型の政治が長く行われてきたこともこれほどの借金が積み上がった大きな原因である。
 民主党は、そうした政治の仕組みを政治主導に変え、ムダを省くことを政権交代の大義名分にしてきたのであるから、この点に精力を集中し国民の目の前にその成果を示すことが先決である。
 その上で、長期的な観点から社会保障の財源がどうしても不足するというなら、それを新たな税に求めるということも十分に検討に値する。
 借金をし税金を上げて、お金をばらまくというのは誰でもできる。そんなのは政治ではない。貴重な税金、限られた財源を、国民の様々な利害を調整しながら、国民全体のためにいかに有効かつ効率的に使うのか、まさに政治の仕事である。
 草の根第1農園での収穫第1号、ピーマン!
0620nouen1 0620nouen2

人気ブログランキングへ

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年6月19日 (土)

福島にて

 久し振りの福島である。
 山口(長州)から来ると、やはり会津戦争のことが気になる。大学時代の友人(会津出身)によると、「長州の人間には恨みがある・・・」とよく家族から聞かされてきたとのこと。
 今でも両者の間にはわだかまりが残っているようで、最近も、萩市と会津若松市の間で、仲直りをするための交流が持たれたとの報道が行われていた。
 福島平和フォーラム10周年に招かれ、「米軍再編に揺れるまちは今」と題して記念講演を行った。
 遠く東北の地においても、岩国の問題に関心を持ち私の話を聞いてみようと思っていただけるだけでも大変ありがたいことである。
 アメリカを優先するのではなく、我々の政府なのだから、まず民意を尊重するところから始めなければ、沖縄や岩国も決して絡み合った糸を解きほぐすことはことはできない。困難な問題に直面した時こそ逃げるのではなく、民主主義の原点に返るべきである。

人気ブログランキングへ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年6月18日 (金)

愛宕山の売却について(2)

 「滑走路の沖合移設という国家プロジェクトに協力してきたので、愛宕山は無条件で国に買い取ってもらう」
 2年近くにわたって、山口県知事と岩国市長はこう繰り返してきた。こんないい加減な理由で国が買収するわけがないことは百も承知で、市民、県民を欺くために作り出された理屈であった。その蔭では、民間空港の見返りに米軍住宅を建設するという裏取引が行われていた。
 新政権になり、空母艦載機部隊の移駐に関連する米軍住宅・米軍基地を作るとい国の意図が明確にされた後も、今年の春先までは、「米軍再編関連では売却できない」と反発する振りをしばらくしていたが、ここに来て、次のような表現に変わった。
「まず国が具体的な施設の利用、配置計画を示すべき。その後、県や岩国市の対応方針を決定する」
 最近では、国家プロジェクトに協力してきたので、無条件で買い取ってもらう」という言い方はすっかり影をひそめ、国の示した空母艦載機部隊の移駐を前提した議論にすっかり乗っかってしまったかのようだ。
 この後の彼らの言い訳を推測するとこうなる。
「将校クラスの住宅なので治安などは心配ない。市民が自由に利用できる野球場やサッカー場などのスポーツ施設を作るよう要望していく。」
 お金をもらい民間空港というアメ?に飛びつき、結局国に対してものが言えず、言いなりになっていく様子が如実に表われている。
 岩国基地の新滑走路で、これまで禁止されていた編隊での離陸を行うとの通報があり、山口県と岩国市はあっさり認めてしまった。編隊の方が飛行回数が減少し騒音も減るというのが米側の説明を鵜呑みにしてしまった。お金をたくさんもらっていれば、やはり何も言えなくなる。そんな市政の実態が、次々に明るみに出る。

人気ブログランキングへ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年6月17日 (木)

愛宕山の売却について

 開会中の議会において、米軍再編や愛宕山の売却問題について、山口県知事や岩国市長の発言が続いているので、少し拾ってみる。
(知事発言)
「沖縄や徳之島の厳しい反対姿勢を見ると、政府方針通り米軍再編が進むかどうかはなはだ疑問」
 愛宕山開発跡地については「米軍再編を容認する状況ではなく、買い取りには応じられない」としながら、一方で「国から具体的な利用計画が示された段階で、米軍再編の状況も踏まえ、岩国市の意向も尊重しながら対処する。」
(市長発言)
 愛宕山の売却については「まずは国が米軍再編全体についての政府方針を示し、その後に愛宕山の具体的な施設配置を地元自治体や住民に説明すべきだ。対応方針の検討はそれから」
 一方、「借金をいつまでも放置できない。今年度中に、できれば秋までに解決したい。」

 2人とも自民党員(元自民党員?)であり、少なくとも参議院選挙までは、政府批判を繰り広げる方針のようだ。
 愛宕山の利用計画については、すでに半年以上もまったく同じ答弁を繰り返している。嘘とごまかしに終始する無責任極まりない態度というべき。市民、県民が知りたいのは、愛宕山が米軍住宅・米軍基地になるのがわかっていても、県と市は防衛省に売却するのかということである。この間、防衛大臣や副大臣、中四国防衛局長から、愛宕山には空母艦載機部隊の移駐に伴う米軍住宅を含む米軍施設を建設する計画であると繰り返し説明が行われており、防衛省の意図はすでに明白になっている。後は、県と市がどのように対応するかであり、明確な方針を示すべきである。
 もともと、民間空港と愛宕山の米軍住宅化の裏取引が行われていることは、岩国市が公開した内部資料で明らかになっており、防衛省予算に買取経費が計上されているこの機会を逃したら売れなくなるとの焦りも出ているはずである。そうしたことが背景にあって、「秋までには売却したい」という市長の本音が出たのであろう。
 何度でも言うが、愛宕山は一等地でありいくらでも活用方法はある。地元業界の手で福祉施設や住宅を建設すれば、経済効果も計り知れない。国に売り米軍基地を作るなど、知恵のない最悪の選択である。岩国が沖縄のように基地のまちになり衰退の道を辿るのか瀬戸際にある。

人気ブログランキングへ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年6月16日 (水)

国会閉幕

 衆議院に提出された管内閣に対する不信任決議案をめぐる激しい攻防を最後に、通常国会は閉幕。参議院選挙に向かう。
 野党が批判するように、終盤国会の運営は異常であった。提出された法律案の内、成立したのは50%強、重要法案のうち多くが廃案または継続審議になった。
 法律案は通常、衆議院で先に審議され、その後参議院に回る。郵政改革法案のように衆議院で可決され参議院で審議中のものは廃案に、一方衆議院で審議中だったものは、派遣法改正案のように継続審議になった。継続審議の手続き(閉会中審査)を取ることはできるが、選挙により構成が変わることが予想されている場合には、一旦廃案にするのが慣例だという。
 国会に出された法律案については、きちんと審議し、結論を出すべき。
 もちろん審議したが結論が出ず、次回へ回すというのはあり得ることだが、ほとんど審議せずに、継続、廃案というのは、いかがなものか。
 国会の責任が果たせていない。
 あまりに政府や与党の都合に振り回されていないか。議長を中心にした、独立した国会運営があっていい。これまで積み上げてきた、千例、ルールなどもあるはず。
 これで事実上の選挙戦がスタートするが、いつものことだが、大臣たちの選挙応援である。
 明日から突然内閣がなくなるわけではない。大臣たちの仕事は、行政をきちんと執行し国民生活を守ること。すべての時間と労力を使って、その責任を果たすべき。
 前回の総選挙の際、岩国市では、現職の市長が平日の昼間、公務時間中に、自民党候補の車に乗りマイクを握り応援するという光景が見られた。多くの市民はその異常な姿に驚き、市役所に抗議が多数寄せられたという。
 これが正常な市民感覚であり、閣僚たちにも普通にそれぞれの務めを果たして欲しい。
 何だかわかりますか。
0616tubame

人気ブログランキングへ

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2010年6月15日 (火)

所信表明演説(4)

 所信表明の結びで、元気な日本復活させるためのビジョンとリーダーシップの必要性を次のように述べられている。
「これまで、個々の団体や個別的地域の利益を代表する政治はあっても、国全体の将来を考え、改革を進める大きな政治的リーダーシップが欠如していたのではないでしょうか。国民の皆様にビジョンをよく示し、そして、国民の皆様が「よし、やってみろ」と私を信頼してくださるかどうかで、リーダーシップを持つことができるかどうかが決まります。」

 これまでの政治にまったく欠けていたのは国のあり方、国民の進むべき道に関する理念であり、それを進めるリーダーシップであったという認識はその通りだと思う。
 しかし、自らがリーダーシップを持つことができるか、リーダーシップを持った総理大臣になれるかどうかは、国民の信頼、支援にかかっているとするのは、少し違うのではないか。
 私にリーダーシップを持たせて下さいと国民に頼むのは筋が違う。国をリードすべき最高の権限を持つポストについたのだから、明確な理念と政策を示し、国民に説明しその意思を踏まえて、内閣と与党を率いて、それを確実に実現していくことである。そうすれば、国民は必ず信頼しついてくる。
 とは言え、菅さんの気持ちもわからないではない。突然の総理大臣の交代で、党内基盤もしっかりせず、さらに、国民の信任を受けているわけでもない。強い指導力を発揮できる状況にないのである。
 ここに日本の問題がある。本来は、理念とそれを実現する能力を兼ね備えた人物が国のトップに選ばれる仕組みを作っておく必要がある。
 ポイントが2つある。一つは、政党の中で、リーダーたるべき人物をきちんと選び、結束して支えること。派閥やグループの力関係でトップを選んでいては、リーダーは生まれない。
 第2に、トップを決めたら、その人物を中心にして選挙を戦い、そして勝利すること。これにより、国民の支持を直接受けることになり、基盤が固まりその権力が強化される。
 つまり、こうした本物のリーダーを選出する仕組みを我々はまだ持っていない。
 リーダーがいないのではなく、それを作る仕組みがないのである。

 各党の代表質問も今日で終え、明日、通常国会が閉会し、選挙に向かう。

人気ブログランキングへ

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年6月14日 (月)

所信表明(3)

「現実主義を基調として外交を推進する。」
 もちろん現実を踏まえる必要があるが、一方で長期的な理念をきちんと指し示し、それに向かって一歩一歩歩んでいく姿勢が大切。
 あまり現実にとらわれてしまうと、先が見えなくなり、何も変化がない。
 情勢は大きく変わろうとしており、その現実を踏まえて、外交も大きく変わらなければ、国の安全を守ることができなくなる。
 日米同盟を外交の基軸、普天間も現行の枠組みから一歩も抜け出ないということは、いわば過去の発想にとらわれているということ。現実を直視した、もう少し柔軟な発想が求められる。
「アジア諸国との連携を強化し、将来的には東アジア共同体を構想する」というが、単なる夢物語では政治の目標ではない。中国が急速に台頭するという状況で、将来を冷静ににらめば、アメリカとの関係も大切にしながら、アジアにも確実に軸足を移すという確固たる方針を示すべきである。
 冷戦時代から続く発想のままでは、アジアの激変に対応できないことは明らか。これからは、アメリカとの関係が日本の国益に反することも十分起こり得る。

 「この国をどういう国にしたいのか、時には自国のために代償を払う覚悟ができるのか。国民一人ひとりがこうした責任を自覚し・・・」と国民に問いかけている。

 まず我々が日本をどういう国にするのか、主体的に考えるべきであるとの主張には賛成である。
 しかし、続いて、国民に責任を自覚し代償を払う覚悟を求めているが、この点にはかなり違和感がある。その前に、国として、長期的な理念を示し、真実を語り、国民とともに国のあり方を考えるという姿勢を示すべきである。
 国民は納得すれば、進んでその責任を果たす。
 国のために代償を払うのではないく、自らを守るために、責任を果たすのである。

人気ブログランキングへ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年6月13日 (日)

所信表明演説から(2)

 大きな政策課題として、3本の柱が提起されている。
 第1の「戦後行政の大掃除」は事業仕分けを中心にして継続して行われるものであり、目新しいものはない。
 第2は「経済・財政・社会保障の一体的建て直し」 菅さんが「強い経済」「強い財政」「強い社会保障」という表現で強調している部分。
 「強い経済」として、環境や福祉を新産業として育成することは、今や常識であり、それほど目新しいものではない。しかしこの分野の成長により劇的に税収が増加しない限り、他の分野を強くすることは容易なことではない。結局新しい財源として増税頼みになり、今回、初めて消費税を含む税制の抜本的見直しへと踏み込んだことになる。
 野党にも協力を呼びかけているが、党派を超えて増税へと突き進むことは危険である。
 その前にやるべきことはいくらでもある。
 ムダを徹底的に省くとともに、これ以上借金を増やさないために、毎年の新規の借金に一定の枠をはめ、その限られた財源を、国全体の発展のために優先順位をつけて、効率的に配分する必要がある。

 草莽塾の公開講座を下関で行った。
 かなり遠い地域なので、参加人数が心配であったが、案に反して、30人余りの人に参加していただいた。

 

人気ブログランキングへ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年6月12日 (土)

所信表明から

 昨日国会で、菅さんの所信表明演説が行われた。
 政権交代して1年も経っていないので当然のことながら、全体的にはこれまでの方針を引き継ぐものであるが、随所に菅さんの想いもちりばめられている。
 そうした特徴を少し拾い出してみよう。
1.まず、政治のあり方について。
 自らの経験に基づいて「私の基本的な政治理念は、国民が政治に参加する真の民主主義の実現です」とした。マスコミなどはほとんど注目していないが、私は、この部分が好きである。当り前のことであるが、その当たり前のことが実現できていないのが、今の日本の政治である。個別の政策の良し悪しではなく、政治のあり方がすべてを決める。こうした理念を堂々と語る政治であって欲しい。旧政権では、このような言葉は決して出てこないであろう。やはり、政権が変わったのだなという実感がする。
 官僚主導から政治主導へということも改めて強調されている。マニフェストの重要な項目であるが、外交・防衛の分野に典型的に表れているように、必ずしも十分に機能しているとは言えないので、新しい内閣にとっても、引き続き大きなテーマになろう。
 そして「政治主導とは、より多数の国民に支持された政党が、内閣と一体となって国政を担っていくことを意味します」とある。仕組みは確かにそうであるが、政治の目的は民意の実現にあることを意識して、どこまで民意に向き合うことができるのか、菅さんの真価が問われる。

「「一票の力が政治を変える」。政治は国民の力で変えられる。」

 明日は、次の通り、下関草莽塾が開催される。
  日時 6月13日(日)14:00~16:00
  場所 下関市川中公民館(下関市伊倉町2-1-1)、山陰線綾羅木駅近く
 ご希望の方は、お気軽にご参加下さい。

人気ブログランキングへ

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年6月11日 (金)

亀井大臣の辞任

 郵政改革法案の今国会成立が見送られることに決定し、亀井大臣は責任を取って辞任。しかし、連立は維持するという。
 国会審議中の法律案については、継続審議にして次の国会に送るという方法もあるが、国政選挙を控えている場合にはいったん廃案にするというのが慣例のようであり、郵政法案も秋の臨時国会に改めて提出されることになる。
 これで、今日の首相の所信表明演説、来週の各党の代表質問などを消化した上で、若干の延長の余地は残されているようであるが、通常国会はほぼ予定通り閉会。参議員選挙へ向かうことになる。

 今月初めから、鳩山さん、亀井さんと相次いで与党のトップが辞任したことになるが、いずれも、選挙を強く意識した行動のように見えて残念である。
 総理大臣はもちろん、閣僚が交代するということは、大変な時間と労力がかかる。この間、政治・行政の執行に支障が生じ、口蹄疫などの緊急事態に機敏に対応できず、国民に大きな不利益を与える恐れがある。さらに、国会はすでに10日間以上にわたってストップし、重要法案が成立しない事態になっている。
 当事者の政治家たちの頭の中には選挙のことしかないのであろうが、多くの国民、市民にとっては、自らの生活が大事である。国政を預かる政治家や政府にとって、無駄な時間は一刻たりともないはずである。
 敢えて言えば、政治の目的は、選挙に勝つことではなく、国民生活を守ることにある。このことを忘れないで欲しい。
 知人のお世話で、我が家の菖蒲園も今が花盛り
0611syobu

人気ブログランキングへ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年6月10日 (木)

国会の会期延長をめぐる綱引き

 会期末が迫る中、会期延長問題が決着しない。
 郵政法案をどうしても通したい国民新党と、選挙を早くやりたい参議院側の意向を受けた民主党のぎりぎりの綱引きが続いている。
 鳩山さんが辞任に追い込まれたのも、支持率の極端な低下で戦えないとする選挙の都合、今回は逆に支持率が回復したので早く戦いたいというやはり選挙の都合。国民新党が郵政法案にこだわるのもやはり選挙が気になるからであろう。小沢さんが去っても、やはり選挙を中心に政治が回るという現実はあまり変わらないようである。
 多くの国民ももちろん選挙情勢には関心があるが、その実施時期にはほとんどこだわりはない。政策や法案の方が直接生活に関わる重要なものであり、きちんと仕事をして堂々と選挙で審判を受けて欲しいと思う。選挙が気になるのはわかるが、あまりにも選挙に左右されていないか。国民生活を守るという政治の責任を忘れないで欲しい。

 空母艦載機部隊の岩国移駐等に関する「質問主意書」に対して内閣総理大臣から衆議院議長あてに答弁書が提出されたことは、月日付のブログですでに紹介したが、その内容は極めて不十分なものであり、さらに事実確認を行うべく、次の2点につき、防衛省に対して情報公開請求を行った(別紙記者会見資料参照「0531kisya.doc」をダウンロード )。
1.「市長協議報告書」に関する「内部調査」の記録
2.平成20年2月~平成21年8月の、民間空港再開や愛宕山問題に関する防衛省と岩国市や山口県との協議録及び配布資料

人気ブログランキングへ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年6月 9日 (水)

英国におけるイラク戦争の検証

 「同盟国といえども、言いなりになってはいけない。自らの考えを持つべきであり、それを相手にもきちんと伝えるべきである。」
 英国におけるイラク戦争の検証の様子を伝えるNHK番組の中での、英国人学者のコメントである。
 前ブラウン政権の時代に、同じ労働党のブレアー元首相が始めたイラク戦争について、独立委員会が設置され検証が行われている。
 歴史家や外交官、政治家など5人の有識者で構成される委員会は、政策決定に直接携わったブレアー元首相や閣僚たちにも証言を求め、機密文書も調査するなど、当時の政策決定のプロセスが適切であったかどうか徹底的に検証している。しかも、驚いたことに、その過程がすべて公開されている。国民の激しい反対運動にもかかわらず、「ブッシュのプードル」と言われたブレアー元首相が強引に決定したとされており、その責任を追及する声が強く、すべてオープンにせざるを得なかったという。
 外交・防衛といえども、十分な説明責任を求められることになり、今後の政策決定に大きな影響を与えることになろう。
 ドイツやフランスが強く反対する中、イギリスはアメリカとともにイラク戦争を始め、多数の死傷者を出し、今もアフガンに部隊を派遣している。いわば、現在も進行中の政策につき、早くも厳しい検証が行われているということは、驚くべきことである。
 日本でも、やはりブッシュ前大統領の言いなりに、小泉元首相が、イラクという戦場に始めて自衛隊を派遣、後に高裁で違憲判決が出る始末。すでに、当時の経緯の検証を求める活動が始まっているが、新政権において真剣に対応して欲しいものだ。

人気ブログランキングへ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年6月 8日 (火)

政策調査会の復活

 政権交代後に一旦廃止されていた政策調査会が、復活することになった。
 自民党時代には、政務調査会の各部会が分野ごとに作られ、法律案などは、事前に承認を得なければ、国会に出せない仕組みになっていた。
 部会には、大臣経験者などが陣取っており、その審査を通じて各議員の意向が反映される。極端に言えば、一人の議員が大きな声で異論を唱えれば部会の承認が得られない。従って周到な根回しが行われ、その過程で個別議員の利益誘導が行われることになる。
 そして、いわゆる族議員が幅を利かし、官僚との癒着が生まれる。

 こうしたもたれ合いをやめ、政策決定の一元化を図ろうとする民主党の方向性は正しかったが、「羹(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹く」の例えのように極端に走り過ぎてしまった。多くの国会議員の活躍の場が奪われ、不満が高じていたので、今回軌道修正したもの。
 本来、政策を立案し実施するのが政治の目的であり、そこに民意を反映させることが政治家の仕事である。そういう意味で、政党の政策部門は極めて重要な役割を負っており、政策面から大臣や内閣を支えるべきである。政府と与党の政策担当者は、むしろ緊密に連携すべきである。
 一方で、個別議員と官僚との接触は節度あるものに留め、この際、利益誘導型から政策立案・実施型の政治に脱皮してもらいたい。

 先ほど、新しい内閣が誕生した。早速支持率は急上昇しているが、まずは冷静に、お手並み拝見。

 

人気ブログランキングへ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年6月 7日 (月)

枝野幹事長の就任

「行政刷新相の立場から行政の透明化を進めた。透明化を進める政権を支える政権党として、党運営においても徹底した透明化を進めていきたい。」
 枝野さんの発言で印象に残った点である。
 これまでは、小沢さんに権限が集中。この人はあまり多くを語らない人だから、その意思決定が極めて不透明であった。
 こうした仕組みには、大きな問題点が二つある。
一つは、トップがリーダーシップを取れず、組織として有効に機能しない。
二つは、民主党の目指す内閣への権限の一元化が形骸化する。
 高速道路の新料金制度など、小沢さんの一言で内閣の決定事項が突然覆るという場面を何度も見せられた。これは大問題である。憲法上、内閣が行政の最高機関として国民に責任を負っている。
 しかし、幹事長は、政党内部の組織、法的には何の権限もない私的な存在。国民に対して何も責任を負っていない人が蔭で総理大臣を操ることは、国民に対する裏切りといってもよい。
 菅さんは、民主党の代表であり、そして国の最高責任者になる。この人の指揮の下に、政府も政党も一糸乱れず動く体制を作って欲しい。さもなくば、国民の命と生活を預かる国のかじ取りなどできるはずもない。

 昨日草の根大会が終わり外に出たところで、ピアノの発表会でおめかしした小さな女の子(2~3年生?)に出会う。
 こちらを見ているので「私を知っているの?」と聞くと、「市長さん」としっかりした返事。側でお母さんは怪訝そうな顔をしていたが、ピュアーライン錦で出会ったことがあるという。
 思いがけず新しい友達ができたようで心がはずみ、歩道を遠ざかる彼女をいつまでも手を振りながら見送った。
 休耕田に咲く菖蒲の花
0607syobu2

人気ブログランキングへ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年6月 6日 (日)

第3回草の根大会

 市民会館で開催された「草の根ネットワーク岩国」の第3回大会が無事に終了した。
 私の挨拶「0606aisatu.doc」をダウンロード の趣旨は次の通り。
1.政権交代により、官僚主導から政治主導へと政治の仕組みを変えるという大きな改革。
 鳩山さんに「対等な日米関係を築く」「米軍再編を見直す」という「想い」はあった。しかし、それを実現する覚悟も戦略もなし。
2.改革は、歴史の大きな流れ。まだほんの「序章」。混乱も停滞もあるが、長い目でみれば決して後戻りしない。背景に「民意」のある「真の政治主導」にもう一段進化することができるか、新政権の真価が問われる。
3.沖縄は、決して動かず。岩国も同じ。思い切った発想の転換が必要。
 外交・防衛も、国民の理解と協力がなければ一歩も前に進まない。
 その前提として、安全保障のあり方につき、国民的議論を起こす必要あり。
 岩国では、市民をごまかし沖合移設をやり再編の受け皿に、さらに愛宕山まで米軍基地にして顧みない。
4.市民の力で政治を変える
 憲法に、民主主義や自治が規定されている。しかし、黙っていては、誰も我々を守ってくれない。政治の本当の改革は、これから。我々自身が立ち上がるとき。
5.岩国にもいいものが沢山ある。
 基地と引き換えにお金を取っても、決してまちの発展にはつながらない。
 何より素晴らしい宝は、理不尽な力に負けないで立ち上がろうとする人々の心。
 「私たちは静かで安全でひとりひとりが大切にされる町で勉強し、暮らしたいのです」
 5.23岩国大集会での女子高生の勇気ある発言です。
 こんな子どもたちが安心して生活できるまちを残してやるために、今我々大人が命をかけて頑張る責任がある。

 山口二郎さんの講演では、次の言葉が印象に残る。
「何度も幻滅しながら、それでも求めていくのが民主主義」
「日米関係を変えるには何十年もかかるだろうが、まずその一歩を踏み出すべき」

0606taikai1

人気ブログランキングへ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年6月 5日 (土)

第3回草の根大会

 広島市西区地域福祉センターで行われた観音中学校区9条の会の2周年記念「憲法と交流のつどい」に招かれ、記念講演を行った。
 政権交代から鳩山さんの辞任に至る経緯や岩国の実情などに触れながら、自らの生活を守るためには、市民の力で政治を動かす必要があることを強調した。
 岩国基地の機能強化は、騒音や犯罪、そして県北の低空飛行など広島にも甚大な被害をもたらすことになる。広島の人にもぜひ一緒に考えて欲しいし、連携を深めていく必要がある0605kannon1_2

 明日6日(日)、「草の根ネットワーク岩国」の第3回大会が開催される。
  時間 14:00~16:00
  場所 岩国市民会館
 私の挨拶に続いて、活動報告があるが、何と言っても今回の目玉は、北海道大学政治学教授の山口二郎さんの講演であろう。菅政権誕生前夜ということもあって、山口さんはテレビに新聞に引っ張りだこのようである。丁度今も、NHKの番組に生出演されている。
 本当にお忙しい日程を割いての岩国入り、折角のきかいでありぜひ多くの方に聞いていただきたい。もちろん、会員以外の方も大歓迎です。

  人気ブログランキングへ

| | コメント (1) | トラックバック (1)

2010年6月 4日 (金)

菅首相の誕生へ

 民主党の両議員総会で菅さんが代表に選出され、次いで国会で首班に指名された。
 すでに人事構想が動き始めているようであるが、組閣は週明けになる模様。
 やはり気になるのは、小沢さんの動向。「しばらくは静かにしておいてもらいたい」との言葉が示すように、一線を画そうとすればするほど、両者の確執が強まることになる。本来相容れないものを抱えていることが、この政党の強みでもあり、また大きな弱点でもあった。野党ならまだしも、こうした矛盾を抱えたまま政権の重責を担うことは困難であり、そろそろ決別すべきときかもしれない。
 9月には本来の代表選も控えており、やはり参議院選挙の結果が今後の政治の行方に大きな影響を与えそうである。新しい代表の登場により、選挙の情勢が一変することになれば、一気に政権の基盤が強化されることになる。

 社民党の衆議院議員服部良一さんから、空母艦載機部隊の岩国移駐、愛宕山跡地の用途及び「市長協議報告書」の内容に関する「質問主意書」が内閣に提出され(5月11日付462号)、5月21日付で、内閣総理大臣から衆議院議長あてに答弁書が送付された。

人気ブログランキングへ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年6月 3日 (木)

0603民主党の代表選び

 昨日鳩山さんが辞任表明を行い、明日には、民主党の新しい代表が選ばれる予定である。
 第一党の党首は即ち総理大臣になる人であり、こんなに短期間に、しかも400人余りの国会議員だけで選んでいいものだろうか。
 政党内をまとめ、内閣を統率し、そして国民の信を得て、強力な指導力のもと国を引っ張っていくことができる真のリーダーが今求められている。
 まず、政党内において十分な政策論議を戦わせた上で、全国の党員も含めて自由な選挙で選出されること。
 次に、政党の顔として選挙を戦い勝利し、国民の直接的な信任を得ること。
 そして、志を同じくする人材を内閣に集めること。
 こうした過程をすべて見事に乗り切って初めて、基盤のしっかりした安定的な政権を作ることができる。
 逆に言えば、今回のように簡易な方法で慌てて新しい代表を選んでも、またまた不安定な政権を作ることになりかねない。様々なグループの合従連衡ばかり目につくのも気になる。まして、9月末には、本格的な代表選挙が行われる予定であり、場合によっては、そこで代表がまた交代するという事態も起こり得るのである。
 国民の生活を預かる総理大臣の職責は極めて重いもの、選挙が不利だからと政党の都合でその足を引っ張ることは本末転倒、許されないことである。
 また、一旦その職責を担ったからには、命をかけて全うして欲しいものである。

人気ブログランキングへ

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年6月 2日 (水)

鳩山首相辞任

 鳩山さん、普天間で一人相撲の挙句、たちまちの内に辞任。
 旧政権時代に1年で首相が変わるという醜態を3度繰り返し、今度は民主党政権がわずか8カ月とは。政治のお粗末さに唖然とし、がっかりする。毎年サミットの出席者が違うことは、恥ずかしいことであり、外交にも大きなマイナスを与える。異常な事態、みっともないことであることを政治家たちは肝に銘ずべきである。
 内閣は憲法に規定された行政機関として、国民の生活を守る重要な職責を担っている。国会では重要な法案が審議中であり、口蹄疫の問題も深刻であり、景気も予断を許さない状況にある。各大臣は、こうした課題に寸暇を惜しんで対応すべきであり、総理大臣はもちろんそのすべての責任者である。
 支持率が低下し選挙が大変だからといって大騒ぎし、わずか1年前に選んだ自らのトップを交代させ、一時的にとはいえ内閣を弱体化させることは、国民に計り知れない不利益を与える恐れがある。いわば、選挙と私の利益のために公の利益を犠牲にすること、本末転倒、許されないことである。
 国民の信を受けて一旦政権をとれば、その持てる能力を最大限に使って国民のために働くことが、政府と与党の責任である。そして、潔く選挙で国民の審判を受けるべきである。
 また、国会の会期末までわずか2週間、その直後に参議院選挙を控えるこうした時期に、慌ててトップを選んでもその地位は不安定にならざるを得ない。
 選挙の洗礼を受けることにより国民の信も獲得し、党内を完全に掌握することができる強力なリーダーがいないことが、日本の政治を不安定にしている一つの原因であろう。

人気ブログランキングへ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年6月 1日 (火)

鳩山さんの進退

 またまた首のすげ替えの議論がかまびすしい。
 このままでは参議院選挙が闘えない。かといって混乱させるのもマイナスである。丁度1年前の麻生政権の迷走振りとまったく同じように見える。
 確かに、5月という期限を自ら切ってその約束を果たせなかったのだから、鳩山さんの責任は重い。しかし、冷静に考えてみると彼だけの責任であろうか。
 普通の組織では、トップに傷がつかないように、取り巻きが汚れ役をやるのが通例であるが、今回の場合は、まったく逆であった。
 反対の声の渦巻く沖縄へ何の成算のないままに単身飛び込んでいったこと、社民党との行き当たりばったりの調整、極めつけは、晩餐会前のオバマ大統領との申し訳程度の面談・・・、
 本来ならば、関係大臣や官僚たちが、入念にお膳立てをし、最後のまとめだけを鳩山さんがやるというのが普通であるが、すべてトップに任せきり、失敗の責任もすべて鳩山さんに押し付けられる。内閣としての体を成していない。
 ここまで支持率を落としていったのも、すべて内閣と与党全体の責任であろう。
 従って、選挙目当てに右往左往し、行政や立法の機能をいたずらに混乱させるのではなく、確実に職務をこなしながらしっかりと国民の審判を受けるべき。
 仮に交代ということになれば、政治に対する信頼が地に堕ちることになる。

人気ブログランキングへ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2010年5月 | トップページ | 2010年7月 »