鳩山さんの結論
この政治のていたらくを見ていると、何とも言えず悲しくなる。
アメリカに遠慮してものが言えない構図が、全世界に明らかになってしまった。今後の外交に計り知れないマイナスをもたらす。
沖縄や基地の被害に苦しむ住民に真剣に向き合おうとしない政治。官僚には住民の声を決して届かない。国民に接する政治が民意を受けとめなければ、誰も受けとめる者はいない。
沖縄に説明を尽くさず、与党内でもほとんど議論せず、ただ期限を切って、強引に進め、最終日になって閣議を開けず、基本政策閣僚委員会の開催、個別の説得などに時間を費やし、終日大混乱。結果、総理が記者会見で、ひたすら陳謝するという醜態まで演じてしまった。
しかも、この間、外務、防衛の両大臣や官房長官はほとんど動きが見えず、一国の総理が一人で東奔西走というありさま。一方の小沢さんもなぜか沈黙を守り、政党からの支援もなし。
これでは、複雑な利害関係を調整して政策を実施するという政治が全く機能しておらず、機能する体制にもなっていないのではないか。
「現時点でも、最も大切な沖縄県民の理解を得られるには至っていない。」
「地元、アメリカ、連立与党の3者の理解が得られるよう今後も全力を尽くす」
「今後も、この問題の全面的な解決に向けて、命がけで取り組んでいく」
「沖縄県民や名護市民の理解を深めていくことに誠心誠意、心を尽くしていきたい。」
こうした美しい言葉が、空疎に響くようになった。
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コメント
全く同感です。
心と裏腹の美辞麗句を並べられても、受けとる方の国民は、あきれ返りシラケるばかりです。
国のためと言う人もあるけれど、国民あっての国で、国民の一人一人は心あっての人間です。
心を偽り、亡くしてまで得る富や名声に、虚しさを感じないのでしょうか?
こんな時だからこそ、人の真心を信じたいと強く思います。
投稿: 岩国市民 | 2010年5月30日 (日) 00時34分
中国は天安艦沈没事件を調査中みたいだ。
2006年の時と違い、今回は戦争の危機が高いが、中国が強力な北朝鮮制裁を賛成できるか、骨抜き制裁にのみ賛成するかが注目されている。
温家宝は明博にこう言ったみたいだ。
「中国政府は『天安』事件に関する国際的調査とそれに対する各国の反応を重視し、事態の是非をわきまえ、客観的かつ公正に判断し、立場を決めたい。中国はその結果によって、誰もかばわない」と、
いかにも中共らしい周到な言い回しで、後で誰に難癖つけられても言い逃れできるように慎重に言葉を選んでいる。
要するに「あくまでも中立」ってことだ。
政治的レトリックの見本だな、日本の政治屋にも少しは中共の修辞学を見習ってもらいたいものです。
天下太平江戸時代の徳川何代目かのバカ将軍じゃなかろうが「余は岩国の領民どもを不憫に思うぞ、民空作ってやるからよきにハカラエ」じゃ話にならん。
鳩山首相はすぐに辞めてもらいたい。
艦載機部隊が岩国に来るとはどういうことか、朝鮮有事でわかることでしょう。
投稿: 岩国は必ず朝鮮有事に巻き込まれる | 2010年5月31日 (月) 00時32分