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2010年5月11日 (火)

普天間5月末決着を断念

 鳩山さんは、11日の衆議院環境委員会で「5月末までに政府と米国との間で合意を目指したい。そのためには当然、地元の皆様方にもご理解を深めていただく必要がある。」
 海兵隊に関しては、「抑止力として沖縄に存在しなければならない理由があるか疑問に感じた時期もあった。今はその重要性を認識している。」

 ここでは、5月末までにアメリカとの間で「合意」を目指すとしているが、移設先とは「合意」でなく「理解を求める」という表現になっている。一般の感覚から言えば、両者にそれほどの大きな差異はないが、政治、特に役人の世界では、言葉が違えばまったく違う意味になることがよくあるので注意を要する。
 この場合も、「合意」は双方の考え方が一致することであるが、「理解を求める」とは、まず国の方針があってそれに対する了解を求めるという意味である。しかも、ただ一方的に国から地元に対して「理解を求めて」働きかけるという意味に過ぎず、仮に相手が同意しなくとも構わないことになる。
 ここまで書いてくるとだんだん嫌になるが、要するに、言葉の持つ微妙なニュアンスの違いを巧みに利用し、あいまいな表現にして国民をごまかし、しかも必ず逃げ道を作っておく、官僚のごまかし、独りよがりの手法に過ぎない。

 北澤防衛大臣は「5月末決着の姿をどのように見るかという話であって、その後にまだ交渉ごとが残るのはしかたないことだ。」
 民主党の高島副幹事長も「5月末までに政府案をきちんと決めるということ。その上で、アメリカと地元に理解を求める。」
 期限をあいまいにするためにいろいろなことが言われ始めたが、政府が何と言おうとマスコミは、一斉に「5月末の決着を事実上断念」と書き立てるであろう。ここまで来れば、鳩山さんの言葉や姿勢に対する不信感が高まることは避けられないが、これ以上見苦しい言い訳をするのではなく、この間の経緯と今後どのように対応するのかということを、自らの率直な言葉で国民に語ることが最上の策であろう。

 草の根第一農園の様子。

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コメント

いつも見させていただいております

たいへん勉強になります

投稿: Y(錦見)(^-^)v | 2010年5月12日 (水) 23時41分

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