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2010年2月 4日 (木)

平野官房長官「地元の合意は必要か」

 名護の市長選挙の結果を受けた平野官房長官のコメントが気になる。
「(地元自治体と国が)合意しているかは別の問題。(地元に)理解を求めるべきテーマだと思うが、それがなければ物事を進められないのか」

 これを聞いて、私には思い当たるふしがある。米軍再編をめぐる岩国の闘いをまとめた私の本「岩国に吹いた風」でも紹介しているが、空母艦載機部隊の岩国移駐問題に関する防衛省との交渉の際、彼らは、地元の意思を無視して強行するとは決して言わなかった。それでは、地元の声に配慮してくれるのかと思うと、その気は全くない。そういう場合に決まって使われる言葉が「地元の理解を求める」である。今回の平野官房長官の発言とそっくりではないか。ここに、官僚の周到な根回しがあるように感じる。
 私も国の役人として経験があるのでよくわかるが、官僚は、言葉を巧みに操り、そこに密かな意味を潜ませることにより、少しでも自らに有利な効果をもたらそうとする。或いは、いざという時の言い訳ができるように仕組まれている。その技巧に溺れると、やがて言葉は一般常識からかけ離れていき、官僚だけの独りよがりになる。
 よく知られている官僚言葉として有名なのは、「検討する」がある。これは官僚では、「やらない」という意味である。一般的には、検討した結果行動を起こすこともあり得るという意味であることは言うまでもない。。
 「理解を求める」というのもこの類であろう。官僚にしてみれば、自らの案について理解を求める努力をすればいいのであって、相手に歩み寄る必要もなければ、まして合意を得るという意図は初めからないのである。
 一般感覚すれば、「理解を求める」と言えば、誠意を持って話し合いをし、場合によってはお互いに譲歩し合意を得る努力をすることを意味するのは常識であろう。
 「地元の声を聴く」も同じである。官僚にすれば、文字通り声を聴くだけでいいのであって、その声を反映させる必要はないのである。
 こんな独りよがりの言葉にごまかされないように注意する必要がある。

 大和市での講演の様子

0131yamato

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コメント

政権が変わったにもかかわらず、平野官房長官のこの発言は、非常に残念と思います。
又、この後、法律が。。。という趣旨の言葉を口にしたことも気になります。
後日、撤回しましたが。。。
民意を考慮しないと言うのであれば、前の自公政権と同じである。
今の自公政権が”正常”であれば、国会で追及していいと思いますが。。
沖縄県民は、きっと、この発言に怒り心頭であると思います。

投稿: ちゅらさん | 2010年2月 5日 (金) 16時32分

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