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2009年12月11日 (金)

政治家の言葉

 政治家の言葉はわかりにくい。そこには隠された意図があることが多く、額面通りには受け取れない。聞いている人も惑わされてしまう。もう少し、正直に意図するところをわかりやすく説明すべきである。

 その一つの例が、最近の山口県知事や岩国市長の発言であろう。
 知事は開会中の県議会において次のように答弁している。
「政府が閣議決定を白紙にして米軍再編を見直すのであれば、原点に立ち返り艦載機移駐は受け入れられない。」
 岩国市長も県と歩調を合わせ、政府が閣議決定の方針を変更するならスタートラインに戻って対応する考えを示している。

 沖縄普天間問題を中心に米軍再編全体につき見直しの動きが出てきており、長年基地の負担に苦しんできた多くの住民は、一様に期待を持って見守っているところであるが、どうも、知事や市長は違うようである。
「米軍再編を見直すのであれば」の次に来るのは、文脈からすれば「歓迎する」となるはずであるが、逆に「受け入れられない」と反対の意思を示している。非常にわかりにくい表現であるが、私なりに、隠された意図を推測してみると次のようになる。
「内容やスケジュールなどすべて閣議決定通りに実施しないのであれば、今後米軍再編には協力しませんよ。」
 要するに、旧政権で決めた通りにこのまま実施するよう強く求めているのである。

 県民の安全・安心を第一に考えるのであれば、内容が修正されスケジュールが少し遅れても、少しでも負担軽減になれば、知事として歓迎するのが当たり前である。しかし、知事にとって大切なのは、もはや県民の安全・安心ではなく、愛宕山の売却による借金の返済、さらに言えば責任逃れであり、それに支障が生じることを恐れているのである。これまで通りやれとけん制しているのである。

 さらに知事は、民間空港に関しても次のように答弁している。
「万が一、民間空港の再開の見直しや米軍再編と絡めるような方針が出された場合には、国と地方の信頼関係が大きく損なわれることになり、米軍再編問題についても厳しい態度で臨まざるを得ない。」

 知事自ら民間空港と米軍再編を絡めて私に圧力をかけてきた(「岩国に吹いた風」を参照)ことは明白であり、両者が取引になっていることは誰でも知っている。にもかかわらず、このようにごまかすのだろうか。また、別問題と言っておきながら、民空が見直されたら米軍再編に反対するとは、自ら両者が密接に絡んでいることを認めてしまっている。

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