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2009年11月30日 (月)

「岩国に吹いた風」より

 「岩国に吹いた風」の出版記念講演会を開催する。
  日時 12月6日(日)14:00~16:00
  場所 岩国市民会館小ホール

 記者に勧められて急に企画したもので、もちろん初めての経験である。どんなことになるかわからないが、本に書ききれなかったものも含めて、真実をできるだけわかりやすく解説する。それに先立って、今日から数回にわたって、重要なポイントと思われる部分を紹介してみたい。

「第Ⅳ章の2 新庁舎建設補助金の突然のカット」より
 約束違反を詭弁まがいの説明でごまかそうとした防衛省の姿勢、それを意図的に後押しし、岩国市に計り知れない損害を与えた市会議員や国会議員の言動について、具体的に説明している。
 05年2月、建設着工に当たり全体でどの程度の補助金が交付されるのかが最大の問題になり、厳しいやり取りの末、3年間約49億円程度の補助金交付で防衛省と最終合意。 その際の防衛省の説明は次の通り。
「予算単年度主義、財務省との関係もあり、総額を明確に決定することはできない。算定根拠を示して合意としたい。」
 これにより自動的に49億円という数字が決まる。この数字をお互いに認識しながら、外部に対しては「岩国市が独自に算定したことにしてくれ」と防衛省から頼まれていた。

 この間の経緯は、国会でも取り上げられ、次のような対照的な質疑が行われた。
(07年2月衆議院予算委員会)
久間防衛大臣「私たちも1回約束したことであり・・・」
福田衆議院議員「大臣の言葉で一つ気になることがあったのですが、1回約束されたということですが、本当に合意したのかどうか、書面を交わしたのかどうか、もう一度整理する必要があると思いますが。」
北原防衛施設庁長官「総額49億円について合意したことは、事実としてない。岩国市長は、記者会見で49億円について「見込んで算出したもので、約束はない。補助金は毎年決めていく。」と発言している。」
福田衆議院議員「そうなると、3ヵ年きっちり確定的に国が出しますよと約束せずに、算出基準を示されたので、それに沿って市独自に計算すれば49億円になるということを約束したというふうに岩国市が解釈しているんでしょうね。」

 防衛大臣が「約束があった」と正直に認めているのに、わざわざ事務方の答弁を求めそれを否定し防衛省のやり方を弁護する、明らかに地元の利益を損なう行為である。

(05年2月衆議院予算委員会)
平岡衆議院議員「厚木のNLPやもっと何か防衛施設庁からいろいろな条件が出されて、それを受け入れなければ補助額が少なくなるのではという危惧があるのですが、そんなことはないですよね。」
山中防衛施設庁長官「単年度単年度の市の工事の進捗に合わせて補助額を決定するという考え方で、今の時点で、国からトータルいくら助成するということが申し上げられない。ただそれではいくら何でも不親切ではないかということで、補助対象面積などの積算のベースになる考え方を示して、市の方で全体の見通しが立てられるような情報提供をしている。」

 つまり、国から示された補助基準に基づき計算すれば、全体の補助額が算定される。それをもって双方の合意としたものである。すなわち、毎年の具体的な補助額は決まっていないが、庁舎建設に必要な3年間の補助金交付は明確に約束されていたのである。その確信がなければ、あんな大規模工事を始めることなどできない。

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