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2009年11月23日 (月)

国の借金

 来年度の予算編成に向けて、鳩山さんは、新規国債の発行額を44兆円以下に抑えるとしている。この数字が気になるので、少し考えてみる。ちなみに、44兆円とは、第1次補正予算も含めて今年度の国債発行額と同程度という意味である。

 20年度の一般会計当初予算を見ると、総額約83兆円の内、国債発行額は約25兆円程度であったが、21年度は、総額約88.5兆円、国債発行額も約33兆円と大幅に増加している。

 さらに、6月に成立した補正予算14兆円を賄うために、11兆円の国債が追加発行されることになっている。

 その上、景気の悪化で、46億円程度見込んでいた税収が、大幅に落ち込み40兆円を割れることは確実になってきており、その穴を国債で埋めるとすれば、今年度の国債発行額は、最終的には50兆円の大台を超える。そして借金残高は、約600兆円に達する。

 もちろん、経済情勢に応じてある程度の財政出動は当然であるが、一方で、財政の推移にも十分に注意する必要がある。

 以上の状況からすれば、国債発行額44兆円はかなり大きな数字であるが、これ以下に抑えることは容易ではなさそうである。

 背に腹は代えられないとマニフェストの政策の見直しまで語られ始めているが、度が過ぎると政権に対する信頼が薄らぐ。

 明日から事業仕訳が再開される。激しいバトルが繰り広げられそうであるが、概算要求95兆円の削減効果は自ずから限られている。

 今後の予算編成の過程で、事業仕訳の対象になっていない事業についても聖域を設けることなく徹底して無駄を省くとともに、緊急性の低い事業は後回しにするなどの思い切った対応が求められる。借金をして政策を実施するのであれば誰でもできる。限られた財源に優先順位をつけて効率的に配分するのが、政治の一番大切なそして困難な仕事である。

 12月末の来年度予算案の決定まで残り1カ月、新しい政府の腕の見せ所である。

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コメント

この間、山口県知事が、榛葉防衛副大臣に米軍再編白紙撤回なら艦載機の岩国移駐を反対する、と言っていた。 それに呼応するように岩国市長は再編見直しなら反対する、と言い。知事が事業仕分けは茶番劇だと言えば、すぐに市長は、仕分けは不愉快だ、と言っている。
知事も知事だが、恥ずかしいのは岩国市長である。 県に言われて茶番劇を演じさせられていることが、わかっているんだろうか? 
わかんないんだろうなあ・・・・・

投稿: ちーちゃん | 2009年11月24日 (火) 23時07分

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