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2009年10月26日 (月)

所信表明演説

 国会が始まり、鳩山さんの所信表明演説が行われた。所要時間約52分、これまでにない長い演説になったが、私なりにまとめてみると次のようになる。

 まず、戦後行政の大掃除として、情報公開を進めオープンな形で、税金の使い途と予算の編成のあり方を見直すとしている。

 そして、政治の目的として、人のいのちを大切にし、国民の生活を守ることを第一番に据えている。
 「コンクリートから人へ」という基本方針に基づき、公共事業依存をやめ、子ども手当などにより家計を直接応援することによって、国民が安心して暮らせる「人間のための経済」への転換を図っていく。

 国と地方の関係を、対等なパートナーシップ関係に転換し、「地域主権」を確立する。

 外交では、世界の「架け橋」として、環境や核廃絶などの先頭に立つことを高らかに宣言している。
 そして、緊密かつ対等な日米同盟の中で、在日米軍再編についても、これまでの経緯を踏まえるとともに、沖縄の人々の思いを受け止め、真剣に取り組むとした。

 最後に自らの改革を、明治維新になぞらえ「無血の平成維新」と位置付け、国民の協力を求めている。

 各省庁がバラバラに書いたものをただつなぎ合わせただけのような演説原稿を棒読みするというスタイルではなく、自らの想いを自らの言葉で語ろうとしていることは、大いに評価できる。
 従来は、裏の力関係で政策が決まっていたので、演説は形式的なもので中身はどうでもよかった。しかし、厳しい時代を国民とともに切り抜けるためには、こうした演説は、議員だけでなく多くの国民に、直接自らの理念や政策を伝えることができる貴重な機会であり、積極的に利用すべきである。

 私は、市長に就任した際、議会での所信表明の他に、直接市民に語りかけるために、アメリカ大統領の例にならい、大勢の市民を前に「就任演説」を行っていた。鳩山さんも、今回の演説の中で、国民に語りかける部分も少なからずあったが、国民に向かって就任演説を行うというのも一計であろう。

 単なる政策の違いではなく、政治の仕組みを根本から変革するのだという意気込みも随所に表れており、志やよし。
 情緒的、抽象的であるとの批判があるが、ここは、むしろ新しいリーダーが大きな理想を語る場であり、そういう意味でも及第点であろう。
 ただ、緊密で対等な日米同盟という部分は、従来の発想から抜け出ていないように感じられ、一抹の不安が残る。

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コメント

この間から、岩国市内の数箇所で愛宕山の説明会が開かれているらしいですね。
自治会長や地区の代表にも、周知されずこっそり行なわれているらしいです。

愛宕山を米軍住宅にするために、あれこれ理由をつけて説明しているのでしょう。
きっと、愛宕山の開発中止をしたのは、前市長だとか、旧国病を愛宕山に持ってきたのは
今の市長の私です、とか。3年前に、調印したのは病院長と知事、井原さんだったでしょうに。

聞きに行かなくても、何を言っているかわかります。
このあいだの、衆議院選挙でスポーツ施設を作れるのは、山本さんです!と選挙カーに乗って
叫んでいたのは、福田さんでしょう。

毎日毎日、利子を垂れ流ししていないで、早く市民みんなで自由に使える競技場を造ってくださいよ。
米軍住宅にしないで、やってみせてよ。

投稿: あたご | 2009年10月27日 (火) 22時06分

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