« 民意とは(2) | トップページ | 概算要求 »

2009年10月15日 (木)

愛宕山開発に関する裁判

 今月は、米軍基地に関する裁判が目白押しである。
 1日に山口地裁岩国支部で行われた爆音訴訟の第2回口頭弁論に続いて、今日15日には、広島地裁で、国土交通省による愛宕山開発事業の認可取消し処分の取り消しを求める裁判の初めての口頭弁論が行われた。
 新住宅市街地開発法に基づいて、10年間大規模宅地開発が行われてきたが、今年2月に広大な跡地(東京ドーム20個分に相当)の活用方法が何も決まらないままに、突然事業が廃止されてしまった。一方では、防衛省は、その跡地を空母艦載機部隊の岩国移駐に伴い必要とされる約4千人の米軍住宅の最適地として買い取る意向を示しており、住民の間には不安が高まっている。

 仮に事業を廃止するにしても、跡地が米軍住宅になるのかどうかも含めてその活用方法などについて十分な情報公開を行い、周辺住民にきちんと説明しその理解を求めることが先決であろう。
 そうした事実関係をすべて隠したまま、強引に事業をやめてしまうなどということは、行政の常識として考えられない。

 以来すでに8ヶ月間にわたって、広大な跡地は何の用途も決まらないままに放置されている状況にある。良好な市街地を作ることを目的とした法律の趣旨に反することは明らかである。何もしないで年間数億円という利子を払い続けている県と市の責任は重大である。

 都市計画行政を担当するのは、あの大胆な改革を進めている前原国土交通大臣である。本件についても、米軍再編とは切り離して、旧政権の行政処分の経過をきちんと検証し、問題があれば国の方から前向きに是正する姿勢をぜひ示すべきである。
 裁判は一般の市民にとっては大きな負担となるものであり、国という大きな力を使って市民と争うのではなく、これまで事業に協力してきた原告の立場にも配慮して柔軟に対応して欲しい。政権交代を機に、こうした国を相手とする行政訴訟の早期解決が図られることを期待したい。

 来週21日(木)には、山口地裁で、山口県による滑走路沖合移設事業に関する埋め立て処分の取り消しを求める裁判の第9回口頭弁論が行われる。

1015atago

人気ブログランキングへ

|

« 民意とは(2) | トップページ | 概算要求 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

民主党でも民間空港の予算が概算要求に残りました。
赤字確実なのにどうして…?

信じられない。

投稿: きよこ | 2009年10月16日 (金) 15時35分

愛宕山の都市計画廃止取り消しの裁判が始まった。
米軍住宅にするために、勝手に国と県が突然廃止してしまった。
愛宕山周辺の住民、地権者は、すばらしい未来の住宅の絵を見せられ、しぶしぶ開発に合意した。
政権が代わったのだから、是非国にも一方的に争うのではなく、岩国の市民の声を聞く耳を持って欲しい。

そもそも、今あの東京ドームが20個も入る広大な土地が、都市計画の廃止でただの荒地と化してしまっている
ことが、不自然である。
監査請求にも値すると思うが・・・・・

投稿: 愛子 | 2009年10月16日 (金) 22時36分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/530823/46496374

この記事へのトラックバック一覧です: 愛宕山開発に関する裁判:

« 民意とは(2) | トップページ | 概算要求 »